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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第1章 女神の一番長い日
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女神の1番長い日 5

 ストーク号は無音のまま、滑らかに後退。一つ眼の宇宙人の手を避けます。ストーク号は反重力エンジンを使ったようです。宇宙人は「ちっ!」と舌打ちをしました。

 宇宙人は右腕を水平に保ちました。その手は地球人と同じ5本指で、親指と人差し指で拳銃の形を作ってます。隊長はそれを見て、

「バリア!」

 と命令。一般隊員がそれに応えました。

「了解!」

 人差し指の先から強烈な光弾が放たれました。その光弾がストーク号に向かっていきます。が、ストーク号に命中する寸前、ストーク号の前に光の球体が現れ、その光弾を弾きました。そう、先ほど衝撃波を防いだ光の球体と同じものです。一つ眼の宇宙人はこれを見て驚きました。

「は、弾かれた?・・・」

 一方、ヘロン号のベテラン隊員はびっくりしてます。

「な、なんだ? 指から光弾が?・・・」

 同じヘロン号の若手の隊員は怒り心頭です。

「くっそーっ、ビーム砲を喰らわしてやる!」

 ヘロン号の腹のハッチが開き、1つの砲塔が現れました。ビーム砲の砲塔です。が、

「待て!」

 ストーク号の隊長からストップがかかりました。ヘロン号の若手隊員は悔しがってます。

「え、ええ~?・・・」

 ベテランの隊員は、

「隊長、撃たせてください!」

 と、訴えます。しかし、隊長は、

「まあ、もうちょっと待て!」

 と、2人を制しました。隊長は再び一つ眼の宇宙人に話しかけました。

「我々はあなたに敵対する意志はない。頼む、おとなしくしてくれないか!?」

 それに対する宇宙人の応えは激怒でした。

「ふざけんなーっ!」

 一つ眼の宇宙人は両腕をL字に曲げ、両ひじを脇に付けました。その両手にそれぞれ違う色の光のエネルギーが集まっていきます。ヘロン号の若手隊員はそれを見て、

「な、何をする気だ?」

 ストーク号の隊長は横にいる一般隊員に命令です。

「ショート瞬間移動(ジャンプ)、スタンバイ!」

「了解!」

 一つ眼の宇宙人はエネルギーを溜めた両手を真っ直ぐ頭上に伸ばしました。次にものすごい勢いでその両手を振り下ろし、両手が水平になったところでその動作を停止。その瞬間両掌を合わせました。すると眩いビームが両掌から発生。ストーク号に向かいます。

 ストーク号機内。隊長が号令!

瞬間移動ジャンプ!」

 一般隊員が応答します。

「了解!」

 眩いビームが当たる寸前、ストーク号は消滅。直後一つ眼の宇宙人の真後ろに現れました。一つ眼の宇宙人は横目でそれを確認。同時に焦りました。

「う、後ろ?・・・ こいつらもテレポーテーションを使えるのか?・・・」

 一方ストーク号の一般隊員は、何が起きたのかいまいちわかってないようです。

「なんだなんだ? 何をやったんだ、あいつ?」

 その隣りに座ってる隊長は、ちょっと悔しそう。

「ち、ショート瞬間移動(ジャンプ)のせいでよく見えなかった・・・」

 が、すぐに真顔に戻り、決断しました。

「よし、ビーム砲で攻撃しよう!」

 それを聞いてヘロン号の2人は、かなり喜んでるようです。

「了解!」

 が、隊長の命令は続きます。

「ただし、出力は20%だ!」

 それを聞いてフルで撃つつもりだったヘロン号のベテランの隊員はびっくり。

「ええっ!?」

 若手の隊員は、

「隊長、フルで撃たせてください!」

 と、訴えます。しかし、隊長の応えは、

「だめだ、20%で撃て!」

 ベテランの隊員は納得いかないようです。小さく「ちっ」と舌打ちしました。

 と、一つ眼の宇宙人は、今度はヘロン号に向かって指の光弾を撃ちました。

「おっと」

 ヘロン号はこれを光の球体で防ぎました。ベテランの隊員はついに決めたようです。

「仕方がないな、とりあえず20%で撃とう!」

 若手の隊員が応えます。

「わかりました!」

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