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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第3章 宇宙人受難之碑
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宇宙人受難之碑 9

 女神隊員のつぶやきが続いてます。

「せめてあの日散ってしまった5000の命を復権させたい。彼らは死んでるのに、地球人に嘲笑されてる。単眼が気持ち悪いという理由だけで差別されてる・・・ なら、私がこの顔を人前にさらせば・・・

 私はヘルメットレディという名で、スーパーヒロインとしてこの星に迎えられた。私がこの顔をさらせば、みんな、少しはわかってくれるはず。そうだ、思い切って顔をさらそう!

 じゃ、どこで顔をさらす? 今すぐ外に駆けて行って、巨大化する? いや、それじゃだめ! もっともっと大々的な場面で顔をさらさないと! それなら・・・


 女神隊員は立ち上がり、廊下に飛び出ました。そして廊下を駆け抜け、巨大な自動ドアを開け、サブオペレーションルームに入りした。中では海老名隊員がテーブルに座ってインターネットをやってました。他の隊員の姿は見当たりません。

 海老名隊員は誰が入ってきたのか興味がないようです。いや、気づいてないのかも。が、

「海老名さん!」

 女神隊員のその大きな声で、海老名隊員はマウスを握る手を止めました。女神隊員は言葉を続けました。

「海老名さん、巨大化できる宇宙人を探してください!」

 海老名隊員はここでやっと顔を上げました。すると女神隊員は珍しく単眼をさらしてました。いつもはウィッグに隠れてるヘッドセット(自動翻訳機)も剥き出しです。海老名隊員はそれを見て思わず苦笑してしまいました。その状態での発言です。

「ム、ムリですよ、そんな・・・」

「海老名さんは遠くで起きてることや、未来で起きることが見えるんですよね。なら、巨大化できる宇宙人が今どこにいるのか、わかりますよね!」

 海老名隊員はそれを聞いて、「へっ?」という顔を見せました。そう、海老名隊員は超能力者なのです。これを知ってる人は隊長だけでした。でも、女神隊員はいつしか気づいてしまったようです。ま、ほかの4人のテレストリアルガードの隊員も、なんとなくそれに気づいましたが。

 海老名隊員は柄にもなく真顔で女神隊員に言い放ちました。

「調べることはできません。そんなことしたら、私が隊長に怒られまます!」

「調べてください。調べる気がないのなら、私は今ここで巨大化します!」

 海老名隊員は唖然としてしまいました。女神さんがこんなにも高圧的な態度になるなんて・・・

 海老名隊員は考えました。もし今女神さんがここで巨大化したら、私はガレキの下敷きになって死んでしまうかも・・・ 死ななくても、大けがはまぬがれません。

 実は海老名隊員は以前、ガレキに埋もれ瀕死の重傷を負ったことがありました。第2次ユミル星人侵攻の時です。あんな大けが、2度とごめん・・・

 海老名隊員は心の眼で部屋中を見渡しました。この部屋には監視カメラが要所要所に設置されていて、常時録画されてます。今の女神隊員の発言も録画されてるはずです。私は脅かされて仕方なくやった。そんな言い訳が通じる状況です。海老名隊員は決意しました。

「わかりました。調べます」

 海老名隊員は歩いてオペレーションルームに向かいました。と、自動ドアのところで女神隊員に振り返り、

「あ、こっから先は見ないでください!」

 と言うと、ボタンを押して自動ドアを閉めました。

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