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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第3章 宇宙人受難之碑
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宇宙人受難之碑 3

 女神隊員は帽子を手に取り、再び帽子を被りました。バタン! 助手席のドアが閉まりました。


 隊長は足下に生えてるワラビの根元を指で摘み、その茎を折りました。それをそのまま摘まみ上げ、女神隊員に見せました。

「今日はこれを採って欲しいんだ」

「それは?」

「ワラビ。山菜だよ。食べるんだ」

「へ~」

 隊長は今度は別のワラビを指さしました。そのワラビはすでに開いていて、たくさん枝分かれしてます。

「同じワラビでも、ここまで成長してちゃダメだ。ここまで成長しちゃうと、もう硬くて食えないんだ」

 隊長は先ほど採ったワラビを女神隊員に見せました。そのワラビは先っぽが小さく丸まってます。

「これくらいのものを採ってくれ」

「はい」

 海老名隊員はすでにワラビ採集を始めてます。女神隊員もワラビを採り始め始めました。

 最初のうちは白い帽子を手元に置いてワラビを採ってましたが、手に付いたワラビの灰汁が真っ白い帽子に付いて汚れが目立つようになりました。で、いつしか白い帽子を無視してワラビを採集するようになってました。

 そこにクルマの排気音が。女神隊員が振り向くと、1台の白いクルマが走ってきました。女神隊員は慌てて白い帽子のところまで走って行き、帽子を被りました。けど、白いクルマは軽トラックの前を通り過ぎて行きました。女神隊員はふーっとため息をつきました。

 なお、その白いクルマはちょっと離れたところに駐まりました。続けて中の人(1人)が降り、ワラビを採り始めました。


 5分後、今度はフルオープンの軍用ジープが来ました。女神隊員は今回は白い帽子を手元に置いてあったので、すぐに帽子を被ることができました。

 3人が乗ってきた軽トラックの側に軍用ジープが停まり、2人の迷彩服の男性が降りてきました。2人は軽トラックのナンバープレートを覗き込みました。女神隊員が聞き耳を立てると、こんなセリフが。

「これは地権者のクルマだな」

 2人の迷彩服の男性はジープに乗り、行ってしまいました。


 軍用ジープは今度は5分前に来た白いクルマのところに行きました。2人の迷彩服の男性は白いクルマに乗ってきた人と立ち話。しばらくすると、軍用ジープはそのクルマを連れ、どこかに行ってしまいました。

 その一部始終を見ていた女神隊員のところに隊長が来て、

「あの白いクルマは、地権者のクルマじゃなかったんだな。ここでワラビを採ってもいいのは、地権者のクルマで来た人だけなんだよ」

「へ~ 隊長さんの妹さんて偉い人なんだ」

「ふ、別に偉いってわけじゃないよ。たまたま地権者の家にお嫁に行っただけだよ」

 2人は再びワラビを採り始めました。


 1時間くらいして隊長は腰が疲れたのか、腰を思いっきり伸ばしました。

「ぐーっと・・・」

 隊長は女神隊員と海老名隊員を見て、

「そろそろ帰ろうか!」

 2人は反応しました。

「はい」

 3人が軽トラックに乗り込みました。座った並びは来たときと同じ。運転席に隊長、助手席に女神隊員、真ん中に海老名隊員。隊長はハンドルを握り、

「さあ、行くぞ!」

 軽トラックは石ころだらけの悪路を走り始めました。その車内です。激しい振動でやっぱり海老名隊員はしんどそう。

「うわっ、うわわわわ~ もう、隊長! スピード落としてくださいよ~」

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