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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第3章 宇宙人受難之碑
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宇宙人受難之碑 2

 また面倒なことを訊いてきたなあ、と隊長は思いました。とりあえず、

「違うよ」

 と応えました。でも、案の定従妹は信じません。

「うそ! 顔に何か事情があってヘルメットを被ってると思うんだ、ヘルメットレディは?」

 従妹は再び女神隊員を見て、

「そこの人、なんでそんなに帽子を目深に被ってんの? 顔に何か秘密があるんでしょ、その人も? ねぇ、お兄ちゃん、その人、どんな顔してるのか、見せてよ!」

 隊長は応えに窮しました。従妹はさらに追い打ちをかけるように、

「見せないと、軽トラ貸さないよ!」

 隊長は困ったて顔で女神隊員を見ました。そしてまた従妹を見て、

「絶対口外しないか?」

「うん、しない!」

「ほんと?」

「ほんとだよ!」

 隊長はまた女神隊員を見て、

「すまないな」

「仕方がないですね」

 女神隊員は帽子を取り、さらに前髪のウィッグを取りました。すると・・・ 巨大な単眼があらわになりました。その巨大な眼を見て、従妹の顔は半分苦笑、半分恐怖て顔になりました。

「ああ、あはは・・・」

 隊長はさらに念を押すように、

「これはテレストリアルガード最重要機密事項だからな。口外したら逮捕だ。覚えておけよ!」

 いや、現在テレストリアルガードではそんな機密事項は指定されてないのですが。

 隊長は鍵を受け取ると、軽トラックに向かって歩き始めました。

「じゃ、軽トラ借りてくぞ!」

 海老名隊員と女神隊員も隊長に続きます。なお、女神隊員はウィッグと帽子を被り直してます。

 軽トラックが走り始めました。従妹はそれを見送ってますが、まだ顔が引きつってます。足もぶるぶると震えてます。

「あはは・・・」


 3人が乗った軽トラックが舗装された林道を走ってます。今日は晴天ですが、森林の中を走ってるせいか、明るさはあまりありません。木漏れ陽が点々とアスファルトを照らしてます。

 車内です。運転してるのは隊長。助手席側には女神隊員。間には海老名隊員が座ってます。隊長は窓の外を見ました。軽トラックは今、ゴルフ場の駐車場の入り口を通過したところです。

「ゴルフ場過ぎたな。そろそろだな」

 森林が終わり、あたりは急にぱっと明るくなりました。軽トラックの目の前にゲートが見えてきました。金網で作られたかなり大きなゲートです。その両側にはゲートと同じデザインの金網のフェンスがはてしなく続いてます。

 ゲートの脇には詰め所があるのですが、今は誰もいないようです。ゲートも開いたままです。軽トラックはそのゲートを止まることなく通り過ぎて行きました。

 ゲートの中は起伏に富んだ地形です。ただ、樹木はありません。ほとんどが草、草原です。ゲートの前までは舗装路でしたが、ゲートを過ぎてからは石ころが転がる悪路になりました。その悪路の中を軽トラックが走って行きます。ガタゴタした道に車内の海老名隊員は大変そう。

「う、うわっ!・・・」

 でも、女神隊員はとっても楽しそうです。

「きゃは!」

 ハンドルを握る隊長。

「今年はこのあたりにするか」

 軽トラックが道端に駐まりました。運転席のドアが開き、隊長が下りてきました。女神隊員と海老名隊員も助手席側のドアを開け、軽トラックを下りました。

 女神隊員は頭上の帽子を取り、それを助手席に置こうとしました。が、海老名隊員がそれを見て、

「あ、帽子それ、持っていた方がいいですよ」

「え? あ、はい」

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