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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第2章 橋本隊員奪還作戦
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橋本隊員奪還作戦 14

 倉見隊員はエレベーターの前に来ると、▲のボタンを押しました。が、2つあるエレベーターのケージは、今両方とも上の階にあるようです。

「ちっ!」

 業を煮やした倉見隊員は、意を決して階段室に飛び込みます。そのまま階段を駆け登りました。2段抜きの物凄い速さです。

「うおーっ!」

 倉見隊員の荒い息と咆哮が階段室に木霊こだまします。

 倉見隊員はある階の廊下に出ると、そのまま看護師や機材をすり抜けながら疾走。あるドアをオーバーランしたところではっとして。そのドアの前に戻り、名札を確認。

「ここだ!」

 倉見隊員はそのドアをガチャッと開けました。


 そこは個室の病室でした。飛び込んできた倉見隊員。

「橋本さん!」

 病室のベッドには橋本さんが寝かされています。意識は十分にあるようです。その傍らには香川隊長と寒川隊員がいます。この2人はテレストリアルガードの隊員服を着てます。隊長が倉見隊員を見ました。その顔は呆れたという表情。

「おいおい、なんだよ、その慌てっぷりは? ここは民間の病院だぞ!」

 しかし、そんな注意はなんのその。倉見隊員はベッドの傍らに来て、橋本さんの顔を覗き込みました。

「は、橋本さん、大丈夫ですか!?」

 橋本さんは明るい顔で応えます。

「おいおい、そんなに慌ててどうする? 隊長さんの雷が落ちるぞ。気を付けろ!」

 しかし、そんな注意はなんのその。倉見隊員はベッドの傍らに来て、橋本さんの顔を覗き込みました。

「は、橋本さん、大丈夫ですか!?」

 橋本さんは明るい顔で応えます。

「おいおい、そんなに慌ててどうする? 隊長さんの雷が落ちるぞ。気を付けろ!」

「ああ、よかった・・・」

 倉見隊員は安心したのか、へたれ込んでしまいました。

 橋本さんは隊長に話かけました。

「隊長、あ、あの~ あの一つ眼の女は?」

「あ~ 女神隊員のことか?」

「女神? あいつ、女神て言うんですか?」

「ああ」

「ふ、そりゃまたすごい名前ですねぇ・・・」

 隊長はあたりを見回し、

「う~ん、病院までは一緒に来たんだが・・・ あいつ、どこに行ったんだ?」

 と、隊長はここであることに気づきました。そして考え込みました。

「そういや・・・」

 その隊長に橋本さんが再び語りかけました。

「隊長、あ、あの~ 許してもらえますか?」

「ん、何を?」

 橋本さんは申し訳なさそうに、

「・・・テレストリアルガードに復帰させてください」

「あは、それか・・・ いや~ それがなあ、お前の書いた辞表、まだ総理大臣に提出してないんだ」

「え? じゃ、書類上はまだ辞めてない?」

「まぁ、そういうことだな。ただし、今月分の給料はなしだぞ」

「あは、それで済むんなら、半年は給料なしでも働きますよ!」

 それを聞いて隊長はちょっと笑いました。今度は倉見隊員が質問です。

「隊長、ほんとうに橋本さんを許してもらえるんですか?」

「ああ」

「よかった・・・」

「倉見、お前ももっと真面目に働いてくれよ!」

 隊長はふと立ち上がりました。

「じゃ、ちょっと基地に連絡してくるか」


 病院の廊下です。長椅子に白い帽子、白いワンピースのスカートの高身長の女性が腰かけています。そう、これは女神隊員です。特徴的な単眼は、この章の冒頭同様、ウイッグと帽子の巨大なつばで隠されてます。女神隊員は何か沈んでるように見えます。

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