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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第2章 橋本隊員奪還作戦
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橋本隊員奪還作戦 4

 満月の下、橋本さんはシティホテルの中に入って行きました。かなり安っぽいホテルです。橋本さんは自分が借りた部屋に入ると、どかっとベッドに仰向けに倒れこみました。

 橋本さんは毎日毎日こんな怠惰な生活を送ってました。もちろん橋本さん自身、こんな自堕落な生活はよくないと思ってます。橋本さんは預貯金をかなり持ってますが、それもそのうち尽きます。

 橋本さんは再就職を考えてますが、すでに40代半ば。今更雇ってくれる会社はそんなにあるとは思えません。ヘロン号とストーク号の操縦免許を持ってますが、民間航空機の操縦はまた別の免許が必要となります。この2機と既存の民間機はあらゆる面でかなり違ってます。今からあらためて免許を取るなんて、年齢的に絶対ムリです。

 今唯一考えられる手は、テレストリアルガードに戻ること。でも、橋本さんのプライドは異様に高いようです。今更あの隊長に頭を下げるなんて、とうていムリです。だいたい今テレストリアルガードには、あの1つ眼の宇宙人がいます。あの女は生理的に絶対ムリです。

 じゃ、さっきの男について行く? いくらヘロン号の中身を知らないとはいえ、コックピットのレイアウトは手に取るように覚えています。これだけでも十分売れるはずです。

 でも、橋本さんはそこまでゲスではありません。金で国やテレストリアルガードを売るほど落ちぶれてはいないのです。まだまだ日本人として、最低限の常識は有してるようです。

 橋本さんはいつの間にか眠り込んでしまいました。


 次の朝、橋本さんは8時半にチェックアウト。まずハンバーガーショップに寄って、ハンバーガーにかぶりつきました。そしてパチンコ屋へ。今日も朝一からパチンコです。

 平日の朝のせいか、パチンコ屋の中は閑散としてます。それでもパチンコ屋独特のチンジャラチンジャラて音が鳴り響いてます。有線の音楽も聴こえてます。その中で橋本さんはパチンコを打ってます。橋本さんのパチンコの調子は一進一退て感じ。が、途中から当たりが出なくなり、ついにドル箱の中のパチンコ玉を使い切ってしまいました。

「ちっ」

 橋本さんは立ち上がりました。トイレに行くようです。


 橋本さんがトイレに入ってきました。トイレの中は橋本さん1人です。いや、大のブースから今1人の男が出てきました。手を洗って拭くためでしょうか、男の右手にはハンカチが握られています。

 と、突然男が振り向き、橋本さんに襲いかかりました。背後から橋本さんの鼻にハンカチを当てる気のようです。どうやらハンカチには、なんらかの薬剤が仕込んであるようです。

 橋本さんピンチ! が、橋本さんはそれに気づいてました。ハンカチが鼻に付く寸前、橋本さんの右ひじが男のみぞおちにクリーンヒット。

「うぐぁっ!」

 男の身体は数歩下がり、そのまま尻もちをつきました。

「ちっ、マジかよ!?」

 橋本さんは慌ててトイレを出ようとします。が、その入口に巨大な影が立ちはだかりました。橋本さんは思わず急ブレーキ。

「うう?・・・」

 それはとつもなく巨大な男でした。身長は2mを優に超えてます。横幅もかなりあります。まるであのプロレスラーのようです。

「おっとー、通せんぼだーっ!」

「おいおい、パチンコ屋にクマさんかよ? 夢でも見てんのかよ、オレ?」

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