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女神 1~10章(全面推敲版)  作者: のどか
第1章 女神の一番長い日
19/380

女神の一番長い日 19

 倉見隊員の怒声が続きます。

「お前、テレストリアルガード辞めろ! お前なんかより橋本さんの方がずーっとずーっと使えるんだよ! テレストリアルガードは橋本さんが必要なんだよ! お前みたいな宇宙人エイリアンはいらないんだよ!」

 女神は冷静に応答。

「私は・・・ 私はここを辞めません!」

 すると倉見隊員はさらに激高しました。

「なんだとーっ!?」

「私の居場所は今ここにしかないからです!」

 倉見隊員は今度は笑いました。

「あははぁ、こいつぁお笑いだぜ、宇宙人エイリアンのくせして!

 なあ、知ってるか? 日本の法律てーのはなぁ、地球人を保護するためにあるんだぜ。お前みたいな宇宙人エイリアンには適用されないんだよ! 今ここでお前を殺したって、オレは完全無罪なんだよ!

 死ねーっ!」

 倉見隊員はレーザーガンの銃爪ひきがねを引きました。発射された光弾が女神に向かって行きます。が、女神に光弾が当たる寸前、女神の身体の前に青白いハニカム構造の光のガードが現れ、その光弾を弾きました。倉見隊員は悔しさいっぱい。

「ちっ、バリアか? そういや、こいつ、バリアを使えたんだった・・・ くっそーっ!」

 次の瞬間、女神の姿はふっと消えました。倉見隊員はそれを見て唖然としてしまいました。

「テ、テレポーテーション? あいつ、テレポーテーションも使えるのか?・・・」


「くそーっ、どこに行ったんだ、あいつ!?」

 複数の警官が路地を小走りに通り過ぎて行きます。警官隊が通り過ぎた直後、建物の影から1人の男が現れました。その顔は先ほど現場監督が提示した写真に写ってた顔の1つです。そう、宇宙人エイリアンの1人なのです。

 男は警官隊が走り去った方向を凝視します。その背後に得体の知れない黒い雲が沸き上がり始めました。それに合わせ、空間を引き裂くような、なんともいえない不気味な音が。

 男はその音に気付き、怖いものを見るようにゆっくりとゆっくりと振り返りました。そこにはヘルメットを被った女性が立ってました。そう、女神です。男は驚き、慌てました。

「うぐぁっ・・・」

 男は女神に拳を振り上げました。

「うぐぁーっ!」

 が、女神は顔面に飛んできたその拳を寸前で避け、逆に男の足首を蹴飛ばしました。

「うわぁっ!」

 男の身体はうつぶせで思いっきりアスファルトに叩きつけられました。女神は左ひざでその男の背中を押さえつけ、両手で男の右手を思いっきり捻り上げました。激しい痛みで男はけたたましい悲鳴を上げます。そこに香川隊長と海老名隊員が駆け付けました。2人とも女神隊員に関心します。

「おお、ナイス!」

「すっごーい!」

 隊長と海老名隊員は押さえつけられてる男の顔を覗き見しました。その顔は基地のパソコンの中で見た宇宙人エイリアンとは違う顔でした。海老名隊員は隊長を見て、小声で、

「この人じゃない? もう1人の方か!?」

 体調も小声で応えます。

「ああ」

 今度は警官隊が駆け付けてきました。その先頭にいたリーダー格の警官が号令。

「よーし、確保ーっ!」

 男の手に手錠がかけられました。手首のサポーターに鎖が付いた手錠です。

「ほら、立て!」

 警官隊が男を無理やり立たせました。香川隊長はリーダー格の警官を見て、

「じゃ、あとはお願いします!」

「了解!

 ほら、歩け!」

 警官は男の腰に結わえたひもを思いっきり引っ張りました。そのせいで男の身体はよろけました。男は思わず警官をにらみました。

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