女神の一番長い日 16
テレストリアルガードの地下基地内にアラームが鳴り響きました。続けて隊長の声。
「緊急! 緊急! テレストリアルガード作戦部門の隊員はサブオペレーションルームに集合せよ!」
それを聞いて自室で寛いでいた倉見隊員と寒川隊員は顔を挙げました。女神も慌ててヘルメットを被りました。
女神はそのまま廊下に出て走り、サブオペレーションルームに入りました。中にはすでに隊長と4人の隊員が集まってました。女神はその中の小さな女の子に眼が止まりました。海老名隊員です。海老名隊員はなぜか喜んでました。
「あなたが今度うちの隊員になった宇宙人!?」
「ええ。あなたが海老名隊員?」
「はい。あの~ 顔見せてくれませんか?」
「ええ!?」
女神はそのセリフにびっくりです。さすがに隊長が横槍を入れました。
「おい、今は仕事中だぞ!」
「は~い」
海老名隊員はテレストリアルガードの隊員とは思えないキャビキャビとした女の子です。ただ、女神は気付いてしまいました。この女の子が放ってるオーラを。そのオーラは自分たち神や女神が持ってるオーラとまったく同じものだったのです。
ここからが本題です。まずは隊長の発言。
「宇宙人の残党が見つかったと、たった今警察経由で通報があった。身柄を確保しに行くぞ!」
その命令に隊員全員が返事をしました。
「はい!」
と、隊長は女神を見ました。
「行けるか?」
「はい」
「今日はいろいろあってすまんな」
「いいえ」
と言っても、一つ眼の宇宙人は今断ることができません。断ればテレストリアルガードをクビになる可能性があります。クビになればその後どんなひどい目に遭うのかわかりません。自分の命を考えたら、今は従うしかないのです。
上溝隊員がサブオペレーションルームの隅にある造り付けの金庫の扉を開けました。そこには38口径の拳銃くらいの大きさの光線銃が収納してありました。上溝隊員がその光線銃の1つを取りました。
「みなさん、レーザーガンです!」
上溝隊員はまず隊長にレーザーガンを渡しました。
「ありがと!」
次に倉見隊員、次に寒川隊員が受け取り、その次の海老名隊員は一回り小さいレーザーガンを受け取りました。最後に女神がレーザーガンを受け取ろうとしましたが、倉見隊員が、
「ちょっと待てよ。たった今加入したやつに、そんな危険なものを渡す気か!?」
その声を聞いて女神はレーザーガンを受け取る手を止めました。隊長はそれを見て、
「仕方がないなあ・・・ すまんな。今日は丸腰で頼む」
女神は明るい声で応えました。
「大丈夫です!」
「うん!」
ま、こいつはいろいろと光線技を使えるみたいだから、特にレーザーガンは必要ないだろ。隊長は短時間でそう判断しました。続いて号令。
「よし、出動だ!」
ここはテレストリアルガードの基地、3階建てのふつーのビル。この建物の一方向は巨大な滑走路に面しており、その反対側には玄関が見えます。玄関の横には格納庫を一廻り小さくしたような建物があります。駐車場です。
駐車場はあまりにも巨大。中には10台ほどのクルマが駐まってますが、スペースにかなり余裕があります。
今セダンタイプのクルマに隊長と海老名隊員と女神が乗車し、その横のオフロードタイプの4WDには倉見隊員と寒川隊員が乗車しました。
セダンも4WDもストーク号やヘロン号と同じカラーリングが施されてます。2台のルーフにはパトロールランプが設置されてました。




