女神の一番長い日 13
隊長は次にストーク号を操縦してた一般の隊員を見て、
「次はお前」
「はい、自分は寒川です。よろしく!」
そう言い終わるや否や、寒川隊員は右手を差し出しました。が、宇宙人は反応しません。頭の上に?を浮かべてます。寒川隊員はそれに気づき、言葉を続けました。
「あ、これは握手ていうやつですよ。この星の人特有の儀式です。お互いの手を握りあって、心を通じ合うんですよ」
宇宙人は納得したのか、無言のまま寒川隊員隊員と握手しました。
隊長は次に女性隊員を見ました。
「次はお前だ」
「え~と・・・」
今眼の前にいる人物は、ちょっと前に身柄を拘束した宇宙人のはず。それが新規隊員? 上溝隊員は何が起きてるのかイマイチ理解できてないようですが、とりあえず彼女も宇宙人と握手しました。
「上溝です。よろしく」
最後に隊長自身の紹介。
「最後はオレだな。オレは香川だ。よろしくな」
隊長も手を差し出しました。宇宙人は無言のまま、とりあえず握手をしました。握手が終わると、隊長は再び話を始めました。
「ほんとうはもう1人海老名ていう隊員がいるんだが、何分まだ中学生でな。この時間まだ学校に行ってるんだ。あ、中学生てわかるかな?」
「なんとなくわかります」
「ふふ、そっか。じゃ、今度は君のことを訊こうか。まずは名前を教えてくれないか?」
「私の名前は・・・ 女神です」
「ええ~!?」
これにはテレストリアルガードの4人が驚きました。隊長。
「こりゃあ、また、ずいぶん仰々しい名前だなあ」
「私の星では数万人に1人の割合で超常的な力を発揮する人が生まれます。その中でも特に強い力を発揮する人を神、女の人は女神と呼ばれます。私は生まれたときから強い力を顕在してたせいか、物心ついたときから女神と呼ばれてました」
隊長は笑みを浮かべて、
「ふふ、なるほどね」
上溝隊員の質問。
「なんでこの星に来たの?」
「私の星にも凶悪な宇宙人が攻めてきました。それで逃げてきました。
実は予知能力がある神が、私の星が戦火に見舞われると事前に予知してたのです。いろいろと分析した結果、凶悪な宇宙人が侵略に来ると断定されました。かなり科学技術が進んだ宇宙人のようで、私たちの星は到底太刀打ちできないと判断されたのです。そこで私たちの星は、脱出用の宇宙船をたくさん造りました。でも、乗員できた避難民は、私の星の1%にも満たない人口でした。残った人は武器を取って戦うことにしました。
そして侵略Xデーの10日前、脱出用の宇宙船はいろんな方向に向かって旅立ちました」
隊長。
「そのうちの1つが、あんたが乗ってた船ってわけか・・・」
女神は小さくうなずきました。今度は寒川隊員の質問です。
「実際侵略はあったんですか?」
「ええ、予言通り10日後に集中攻撃を喰らったようです。せっかく脱出できた宇宙船も、かなりの数が撃ち落とされてしまいました」
「君の星も大変だったんだな・・・」
隊長はつぶやきました。
「せっかく生き残った宇宙船も、我々が撃ち落としてしまったか・・・」
そして女神に質問。
「これからどうする? 私は私たちの仕事を手伝って欲しいと思ってる。でも、我々はあなたの数千もの同胞を一瞬で殺してしまった。とても仲間になって欲しいとは言えない立場だ」




