神の国を侵略した龍《ドラゴン》 20
ミサイルが爆発。さらに火焔が伸び、たまたまそこに空中停止していたストーク号を襲います。コックピットの寒川隊員と上溝隊員が焦ります。
「うわっ!」
寒川隊員はコンソールのモニターのアイコンの1つを指でクリック。
「バリア!」
ストーク号はぎりぎりバリアを張り、その火焔を弾きました。が、それと同時にバリアは四散しました。
ストーク号のコックピットのモニターが反応しました。寒川隊員はそれを見て、
「ち、被弾しました!」
ヘロン号の橋本隊員がヘルメットに備え付けられた無線で質問します。
「大丈夫か!?」
寒川隊員はモニターを指で操作しながら、
「被弾は軽微。飛行や攻撃には問題ありません!」
橋本隊員は引き続き無線で命令しました。
「ストーク号じゃ、大き過ぎて勝負にならんな。お前ら、下がってろ!」
ストーク号の寒川隊員が応えました。
「了解!」
寒川隊員はつぶやきました。
「あ~ 悔しいなあ・・・」
上溝隊員がそれに応えました。
「仕方がないわね」
ストーク号は転進しました。
この現場からちょっと離れた湖畔の舗装路を1台の大型バイクが走ってます。ライダーは女神隊員です。女神隊員はヘロン号と怪獣の交戦を見てつぶやきました。
「ふふ、始まってる、始まってる・・・」
ヘロン号が大きく縦に旋回。後方から怪獣の真上へ。
「こいつはどーだ!?」
ヘロン号、ミサイルを2発発射。が、怪獣とはまるっきり関係のない方向に向かっていきます。怪獣はそれを見て、
「あは、あいつ、どこに撃ってるんだ!?」
が、ミサイルは途中で大きくターン。怪獣に向かいました。怪獣はニヤッと笑いました。
「あは、そういう意味か」
怪獣が首を傾け火焔を吐くと2発のミサイルに命中。ミサイルは四散しました。
「ふふ、1対1なら絶対勝負になる!」
ヘロン号の橋本隊員は悔しそう。
「ちっ、どこから撃っても死角はねぇなぁ、あいつには・・・ じゃ、これはどうだ!?」
ヘロン号が怪獣に向かって急降下。怪獣との距離をあっという間に詰めます。怪獣はそれを見て、
「ええ、体当たりする気!?」
ストーク号の寒川隊員も焦ります。
「橋本さん、特攻する気なのか!?」
橋本隊員が叫びます。
「ガトリング砲発射!」
ヘロン号がガトリング砲発射。怪獣の巨体に向かう複数の35mm徹甲弾。
「ちっ!」
怪獣も火焔を吐きました。火焔はガトリング砲の35mm徹甲弾をすべて消し去ってしまいました。ヘロン号はそのまま怪獣と至近距離ですれ違いました。
橋本隊員は遠ざかっていく怪獣を横眼で追いながら、
「くっそーっ! ガトリング砲も効かないのかよ、あいつには!?」
そのヘロン号を怪獣が眼で追ってます。
「よーく狙って撃てば、絶対当たるはず!」
怪獣がまたもや火焔を吐きました。
「喰らえーっ、今度こそーっ!」
その火焔をきりもみ回転で避けるヘロン号。橋本隊員は得意顔を見せました。
「おっとーっ! その程度の火焔じゃ、絶対当たらないぞーっ!」
「そこだ!」
怪獣は火焔を吐いたまま、首を少し振りました。
ヘロン号の目の前に火焔が。橋本隊員も倉見隊員も、恐怖で顔がひきつりました。
「うわーっ!」
ヘロン号が空中で大爆発。その直後、2つの落下傘が降りてきました。橋本隊員と倉見隊員です。橋本隊員は悔しがってます。
「くそ・・・」




