ずるいずるいといつも言う妹がなぜいつもずるいというのか検証してみた姉です。そしてどうして私の婚約者をとり、婚約破棄させたのかについても理解できない…。どうしても謎が解けず苦悩する私の愚痴です。
どうしてずるいずるいと私のものをとるのかどうしても妹のことが理解できない姉です。
いつも三つ下の妹はずるいずるいと言って、私のドレスや、贈り物のケーキなどをとりあげます。
両親もお姉さまなのだから分けておやりといいますし……。
妹もドレスやケーキなどは貰っています。なぜ、誕生日にもらう特別な贈り物がずるいのでしょうか?
妹を観察してみましたが、いつもずるいというのは私のものが対象でした。
「……どうしてずるいというのですか?」
「お姉さまがずるいからです」
「私はあなたのほうが、好き放題できて羨ましいですけど」
「妹であるからといって、跡取りになれない私は不幸ですわ」
一つだけ謎が解けました。姉の私が婿をとって跡を継ぐというのが不満らしいです。
なら妹にしてくれと言えばいいのか悩みました。
でもそうこうするうちに弟が生まれまして、この問題は解決しました。
だがしかし、妹のずるいずるい攻撃はやみません。
弟ができて両親のお姉ちゃんだから攻撃はますますひどくなりましたが……。
弟はさすがにずるいずるいといわない子だったので、まだましでした。
私はどうしていつもいつもずるいといわれるのかと聞いてみましたが、お姉さまのほうがいろいろプレゼントをもらっているといいました。
私は贈り物をリストにして、私と妹のもらっているものは年齢の3歳さに比例して少し私が多いが、内容はほぼ同じといってみましたが、うるさいと言われただけでした。
年頃になって、理解するのは不可能と思い始めたころ…私が王太子殿下の婚約者に選ばれ、ますます妹はずるいずるいと言い出しました。
しかし婚約者は譲れません。
私が王宮に行くと、殿下は真実の恋など政略では不可能だなとバラの花を片手に言いました。
そうですわねと答えると面白みのない女といわれそのままです……。
そして半年後……。
「ミレーヌ、お前は妹のエリザベスをいじめた! その罪により婚約破棄する!」
なぜか妹に横に殿下がいて、私は婚約破棄を宣言されました。
いじめてませんといっても、妹の証言は絶対だといわれました。
辺境送りとやらはさすがにされませんでしたが、実家に戻され……。
「ミレーヌお姉様ってあれに甘いよね」
「クリス、あれっていうのはやめなさい」
弟がはあとため息をつきながら、あれが殿下にうそをついたんだよと言いますが、そんなことはわかってますわよ!
まあでも妹ですし、嘘を暴いてもこっちに飛び火したり……。
「というかまあすぐあれも飽きられるよ。あの王子、性格悪いもん」
「……まあそう思ってましたけどね」
私は殿下が凝っていたお話のお姫様が金髪碧眼で愛らしい顔立ちというのを知っていたので……。
私は栗色の髪に青い瞳で、それから外れますしねえ。
でも半年くらいで飽きて次に行くので……。そのまえはたしか黒髪黒目のお姫様とやらで、男爵令嬢にお熱でしたわ。
「知ってたの?」
「ええ、あの人の性格はほぼわかってましたわ。妹のことをいろいろと調査をしていたときに培った調査能力があったというか」
「確かあれの性格判断とかしてたよねえ」
「だからあれというのはおやめなさい」
弟はどちらかというと私と妹に半々似ているようです。無邪気に見えますが、どこか冷静というか……。
私は妹が婚約破棄され、殿下に子爵令嬢いじめの罪で国外追放されたと聞いても、驚きもせず、次はどうなるかななんて観察していました。
観察だけでもつまらないななんて思って、陛下に殿下の観察調査を送り付けたりしましたが。
あ、そこからすぐ殿下は廃嫡、謹慎となり、そして次の王太子はなんと彼の妹になりました。
やれやれ、これで王太子の婚約者になんてならなくてすみますわ。
私は舞踏会で知り合った同じ公爵の地位にある青年と婚約し、まずまず平穏に暮らしましたわ。
弟が立派に家を継いでくれましたし……。しかし、ずるいずるいといわない弟をもって幸せでしたわ。妹だけが兄弟だったらすべてに絶望していたところですもの。
読了ありがとうございます。もしよろしければ
下にある☆☆☆☆☆を押して応援してもらえると嬉しいです!