0003話:「スキルを把握してLV上げを始める」
「万物売買、これはこの世界と地球の時間と空間を超えた全てを売買する事が出来るスキルよ、買いすぎて地球の資源がなくなっちゃうとかはないから安心してね、武器防具でもいいし、全てだからスキルだって買えるわよ、攻撃向けのスキルはないからこれで補ってね」
9大スキルは攻撃的なスキルが無いなあと思ったがこれで一安心だった、試しに軽く検索すると地球の商品は核ミサイルがコッチの貨幣や神力で買えたり、コッチの商品は伝説の聖剣やスキルが売ってあるがとてもじゃないが手持ちで買えそうもなかった。というか本来は購入できるものだけ表示できる仕組みで核ミサイルも伝説の聖剣もデモ用なのか最近見た商品に表示されずに消えてしまった。
「いよいよ最後ね、技能改竄は神力を消費してスキルを自由に出来るスキルよ。万物売買で購入したスキルを他人に付与したり、敵から奪ったり消去したり、あ、すぐ死んだ状態なら神力の消費は少なくて済むわよ」
これも強い。マイナス効果のあるスキルを敵に付与したり、信頼できる味方にスキルを与えれば戦力は格段に上がるだろうし、弱いスキルなら一般人相手に売買しても良いかもしれない。
「簡単な説明はこんな所ね、詳しい説明をしてたら時間が無いからLVが上がったときに時間を停止して完全鑑定で調べてちょうだい、何も問題ないなら外に小さな迷宮があるからクリアしてLVを上げていきましょう」
説明を終えシメとばかりに一気にまくし立てるマリューだが俺はまだ聞きたいことがあった。
「そう慌てないで改めて自己紹介をさせてくれ、俺は勇堂大牙28歳。ここじゃ漢字はうまく表示されないからダイガと呼んでくれ。マリューは邪神を倒すまでその妖精サイズで俺をナビゲートしてくれるって事でいいのか?後、彼女?のことも知りたい」
自己紹介をしてマリューに関する確認をして最後にポニタウロスゴーレムの方に目線を向ける。ステータスウインドウから見えるPTウインドウには俺の他にマリューとポニタウロスゴーレムという表示があった、タップすると俺と同様にステータスが表示された
────ステータスウインドウ(※は通常の鑑定では視認不可)────
名前:なし
種族:ポニタウロスゴーレム
職業:ダイガ・ユウドウとマリューの所持品
製造歴:0日
性別:無し
強化回数:01/10
HP:500/500
MP:100/100
SP:-
EXP(※神力):-
攻撃数値:150(100+50)
防御数値:100
速度数値:100
技術数値:50
幸運数値:-
抵抗数値:50
魔攻数値:0
魔防数値:50
精神数値:-
パッシブスキル
マリュアス語:LV1
ゴーレム特性:LV1
アクティブスキル
チャージ:LV1
スラッシュ:LV1
ダッシュ:LV1
装備
鋼のランス
アイテム
※マリュアス語:LV1は乳幼児ぐらいの簡単なマリュアス語で会話が出来る
※ゴーレム適正:毒や麻痺など生物に効果がある状態異常や薬物を使った精神攻撃がほとんど無効
※チャージ:全体重をかけた全速力の突撃に攻撃力補正、さらに体重による攻撃力補正
※スラッシュ:全力の切り下ろしに攻撃力補正。
※ダッシュ:全力の移動時に速度補正
完全鑑定でもっと詳しくわかるだろうがとりあえずPTウインドウからわかる情報だけで良いだろう、というかステータスが俺より強い、後ゴーレムだからか俺といくつか相違点があるがとりあえずポニタウロスゴーレムでは呼びづらいが名前はないらしい。
「ええそうよ、不本意だけどこれまで私が強力なスキルを与えてきた人間の一部が邪神側についちゃってね、裏切りそうがない人選と言うことでダイガにお願いしたいの。神の世界にいても神力の消費が激しいからこの姿で貴方を導くけど早く邪神を倒して私を元に戻してね。それで彼女だけど貴方をサポートする為に造ったゴーレムね、名前はないから持ち主である貴方が決めてね」
「名前かあ……ポニーサイズで細くてどことなく女の子っぽいからポニスでどうだろう?」
「安直だけどそれでいいんじゃない?よろしくねポニス」
俺の名付けた名前でマリューが呼びかけると名無しダッタステータス欄がポニスに変化した。
「ポニス……私、ポニス。ダイガ様のポニス」
名付けるとポニスが突然しゃべり出した、ユーザー登録が完了したような感じなのだろうか?
「ソロソロ外に出ない?いい加減ダンジョンで魔物を倒してダイガがどこまで出来るか見たいわ」
そう言ってマリューがポニスの頭部に収まるとまるで巨大ロボットを操縦するみたいにポニスが山小屋のドアを開ける。促されて外に出ると山小屋のそばの山肌に洞窟があったどうやらここがダンジョンらしく全能地図にも「名も無き山のダンジョン」と表示されていた。
「出発進行!!」
ポニスに乗ったまま洞窟の中にマリューが入っていくので俺も慌ててついて行く、松明などがないと心配だったが入った瞬間、どういう原理か洞窟内は光源がないのに明るくて内部は土ではなく、石畳で出来た立派な作りをしていた。
「ホラ、早速出てきたわよ、時間停止すれば楽勝なんだからさっさと倒して」
全能地図でわかっていたが通路の角からバランスボールサイズの半透明な魔物、スライムが二匹現れた
「タイムストップ」
消費MP等を調べなかったがセーブもあるからと、とりあえず時空制御で時間を止める、たちまちスライム二匹は動きを止め同時にポニスが鋼鉄のランスをスライムの片割れに突き刺した、同時にスライムは破裂するがまるで動画の一時停止みたいに破裂したまま動かない。
ザシュっと俺もロングソードで残ったスライムを切り裂くが、時が止まった世界ではそれ以上変化がしなかった。スライムの体液を浴びないように距離をとって俺は時空制御を完全鑑定して説明を軽く流し読みする。どうやら時間停止にMPは必要ないようだ、ずっと時間を止めていられるらしい。止めながら任意の生物や物体の時間が流れるように出来るようなので、スライムの時間を動かすと、止まっていたスライムが完全に破裂して体液は綺麗に消えて石のようなモノが二つ落ちていた。完全鑑定するとスライムの魔石だった。
魔石を拾い空間収納に納めていく、俺たちは時間を停止したまま洞窟を進み。全能地図に映るスライムを10匹ほど倒しながら奥に進むと地下へ向かう階段があったのでステータスを確認して地下に降りた。
────ステータスウインドウ(※は通常の鑑定では視認不可)────
名前:ダイガ・ユウドウ
種族:ヒューマン(※地球人)
職業:旅人
年齢:28(※肉体年齢18)
性別:男
LV:02/99 [+1]
LP:28/42 [+4]
MP:∞/12 [+2]
SP:20/35 [+5]
EXP(※神力):12/30 [+12]
攻撃数値:29(19+10) [+4]
防御数値:28(18+10) [+3]
速度数値:18(23-05) [+3]
技術数値:17 [+2]
幸運数値:02 [+1]
抵抗数値:23 [+3]
魔攻数値:06 [+1]
魔防数値:04 [+1]
精神数値:04 [+1]
続きの作成に必要な作者のモチベーションアップの為に評価と感想をお願いします。
※錬成による肉体関係のステータス上昇の加筆と技術数値、幸運数値の追加を行いました。