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僕の部屋から聞こえてくる呻き声の場所を突き止めろ!

作者: 七瀬






僕は、1ヶ月前にあるマンションに引っ越してきた。

お金のない僕は、家賃の安い部屋を探していたんだ。


不動産屋さんから話を聞いていると、、、?

どうやら、安い家賃で敷金礼金もない! いい部屋があると

すすめられた部屋が一室あったんだ。

だけど? 【訳アリ物件】と言われてしまうが、僕はあまり

気にせずその部屋に決める事にしたんだ。



僕は、409号室の部屋の前まで案内されると、、、?

不動産屋さんが部屋の鍵を開けて中に入れてくれた。


部屋の中は? 物凄くきれいで訳アリ物件にはとても見えなかった。

ただ、気になったのは? 部屋の壁に何か黒いシミのようなモノが少

しついていた程度で、僕はそれもあまり気にならなかった。


僕は元々、霊感もないし! そういうモノに相当疎いというか?

感じないし気にもしないタイプなので! この部屋に住む事に

まったく抵抗もなく決める事ができたんだ!




何より! 

この部屋に引っ越してきて良かったことは、、、?

前の住人が、そのまま全てこの部屋に置いて行った家具や諸々を

全て使っていいと言われた事だった。


お金のない僕には、家具や電化製品を買い集める事は難しかった為

物凄く助かっている。



前の住人は? 家の中の物をそのまま置いてまで、、、。

この部屋を直ぐにでも出たかったという事なのかな?




 *



引っ越してきて、1日目。

僕は夜中なかなか寝付けず、何度も目を覚ます。

何故? 眠れなかったのか? 

僕にも分からず、気が付けば朝になっていた。




引っ越してきて、1週間。

男女10ぐらいの友達が僕の為に、引っ越し祝いをしてくれた。

みんなで、この部屋で鍋をしてお酒を飲んでこの部屋にみんな泊った。


1人の女の子が、朝起きて! 僕にこう言う。


『猪原さん? この部屋、早く引っ越した方がいいよ。』

『・・・えぇ!?』

『相当! この部屋、ヤバいって!』

『でも? 引っ越してきたばかりだしな~! それは、無理だよ!』

『・・・何か起きても知らないよ!』

『・・・えぇ!?』




引っ越してきて、1ヶ月。

毎日のように夜眠ると? 魘されるようになった。

ベットの反対側の壁から、何やら? 呻き声が微かに聞こえる。

でも? 隣の部屋は空室だ! 誰も住んでいないんだよ。

その呻き声が聞こえると? 誰かが僕のベットの前で立っている

ような気がする。


僕は、目を開けて確認するが、、、。

暗闇の中、何も見えていないし! 霊感のない僕には居ても見えて

いないのかもしれない。





引っ越してきて、3ヶ月。

僕は、よく熱を出すようになる。

体がだるく動けない為、ずっとベットで寝ている事が増えた。

友達も心配して、お見舞いに来てくれるが、、、。


来てくれた友達から、僕はこう言われる。


『・・・なんか? この部屋、おかしいよ!』

『気味が悪いんだよな? 悪い、もう帰るわ!』

『・・・ううん。』





引っ越してきて、半年後。

とうとう、僕は見てしまった。

呻き声の正体を!? 呻き声は、壁についた壁の奥から聞こえてくる。

壁についていたシミは、どんどん広がっていき。

人の形になった、小さな子供だ! 子供の影のような姿になったんだよ。



・・・そして!

その日、僕は夜眠っていると? 見てしまったんだ!

小さな男の子が、僕の方を見て! 立っていた。

僕は男の子に、話しかけた。



『・・・何故? こんな事をするんだ!? 僕に、何のようだ!』

『ボクノ トモダチニ ナッテ!』

『帰れ! もう出てくんな! ココは僕の部屋だぞ! お前の

部屋じゃない! もう消えろ!』

『・・・ザンネン ダヨ オニイチャン。』

『・・・えぇ!?』




・・・影の男の子は、僕の足を掴んで!

そのまま、あのシミのついた壁に引きずり込んだんだ。

僕は、あっという間に壁の中へ。









・・・数ヶ月後。


『あのう? 部屋を探しているんですが? いいところありますか?』

『勿論ありますよ! ここのマンションの409号室です!

部屋には、すべての家具や家電製品も揃ってますよ。自由に使って

くれていいので! 先ずは、部屋を見てみますか?』

『はい!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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