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「文奈さんはボクの嫁なんですよ。知ってましたか?」
「何、その変な言い方? 私は銀河くんの嫁じゃないですー」
「ええ!?」
「何回、驚くの!?」
「こらーーーっ!!」
背後に立った豪雷の大声に2人はビクッとなった。
「わあ!! 何、何、何!?」
文奈が怯える。
「お前だ、お前っ!!」
豪雷が星男を指す。
「ボクですか?」
「そうだ。お前、転校生だろ?」
「はい」
星男が緊張感の無い顔で頷いた。
「やっと見つけたぞ」
豪雷がニヤリと笑った。
「俺は豪雷龍二。転校生、俺と勝負しろ!!」
豪雷の大声で校門付近の大勢の生徒たちが「何事?」と3人を見る。
「朝はエレナを倒したそうだが、俺は負けんぞ」
「君も『鍵』を持ってるね」
星男の瞳が光る。
「ふん」
豪雷が鼻で笑った。
「お前は俺たちが授かった力を『鍵』って呼ぶらしいな」
「それは『門』を開ける『鍵』なんですよ。無理に開けることも可能ですが、それだとこの星に大きな被害が出てしまうので。ボクは『鍵』を集める方法を選びました」
「?」
豪雷が顔をしかめる。
星男が何を言っているのか分からなかった。
「勝負してボクが勝ったら『鍵』をもらいますよ」
「いいだろう」
豪雷が交互に左右の拳をポキポキと鳴らす。
「俺が勝ったら、お前は宇宙に帰れ」
「銀河くん、ちょっと待って!!」
文奈が叫ぶ。
なりふりなど構っていられない。
「せめて何の勝負をするかだけでも、先に訊いて!!」
「分かりました。勝負を始めましょう」
文奈の言葉を無視して星男が豪雷に言った。
「もう!!」
怒る文奈。
「始めるぜっ!!」
豪雷が吼えた。
豪雷の巨体が激しく光り輝く。
星男と文奈、そして豪雷は一瞬で岩だらけの荒野に立っていた。
豪雷の服装が星雲学園の制服から、昔デザインの番長制服に変わっている。
文奈は実際に見るのはこれが初めてなバンカラ学生の姿であった。
(マンガや映画で見る番長!!)
全開にされた上着の下には、腹の部分にサラシを巻いた筋肉質な上半身。
「勝負は男同士の1対1のケンカ!! どちらかが立てなくなった時点で負けだ!! いいな!?」
豪雷が言った。
その視線は星男しか見ていない。
「ケンカ!?」
文奈が青ざめる。
「そんな!? ダメだよ、銀河くん!! ケンカなんて!!」




