破壊崩壊撲滅消滅
エティアルさん久し振り!
…うん、こいつってこういうきゃらだっけ?
「…確か…ヤバい名前出てこない!あっそうだ!片桐結愛!そうそう!…えっと…あなたは片桐結愛さんですか?」
そうすると…彼女?彼だろうか?見た目は完全に彼女であるそれは顔を思い切り近付ける、健常者ならばここで少しでも声を洩らすものだが、残念ながら彼はロリコンだ
「…はぁ……見て分からないのか?私はエティアルだ!」
「…え?」
困惑中…困惑中…困惑中…エティアル…騎士団長だっけ?
「あっ!アビスの犬か!なんでこんな所に?戌年だからか?」
「…そうだな、そう言われても仕方がない、私はお前を殺そうとしたのだからな…その話は後だ、先ずはこいつらを始末する」
「あぁ、そうだヌァッ!!?」
驚くべき事に俺は何故か糞に蹴り飛ばされていた
「ウォイ!それはダメだろォ!!?今話してる途中だぞ!?それはマナー違反だルォ!!」
「じゃあ一日中どころか生きてる間ずっとお話していろ!」
「確かにそうだな!!納得!ハハッ!」
元勇者が「こいつヤベェ…」と目で語りかけてきた、しょうがねぇだろ?俺なんだからよ
「…そこで待っていろ、私が始末する」
待っていろと言われたのでさんかく座りをしたら顔を顰めた、座ってろって言ったのはあんただろ?
「…ハァ…馬鹿らしくなってきた」
「そう言わず〜頑張れよ〜…私が始末する(キリッ」
そうするとまさに鬼の形相…おぉ怖い怖い
「この怒りを貴様らにぶつける事にする」
その怒りは一瞬、既に奴等の背後に移動していた
「やはり動きが段違いだ…いや、しかし…何故手応えが無いのだ?」
事実斬られた筈のゴミは傷跡すら無くーー
ーーー普通に生きていた
「…なんで?いやいや、なんだよさっきのキメ顔はどこに行ったんだよ」
「いやいや!本当に手応えが無かったのだ!ん?なんだ?代われ?何を言っている!?うおっ!?」
そう言って何故か少し吹っ飛ぶ
「もう…なんなのアイツ…!」
溢れる愚痴と同時に両手で剣を握り直す
「この剣はこうやって使うんだよ!消し去れ!確約された破壊の剣ッ!!!」
その言葉に呼応し破壊の剣は輝く、そして先程エティアルが斬り裂いたであろう太刀筋が現れ、消えたーー
ーーー先程有ったものと共に
「ぬァァァァァ!!!?」
「おぉ…!カッコいい!」
「浮気ですか?」
「浮気だね」
「あはは!…浮気なの?」
斬り裂かれ無残な姿となったゴミ虫の半分だけになった顔や体が太陽の元へと晒される
「ま…まだ…いける…再生すれば…まだ…!」
「しぶといなぁ…!!」
そう言いさんかく座りを解除そしてそれに目を向ける…
「アァッ!熱い!熱いッ!熱いッッ!!」
「…なんだ?」
「ぃぁッ!ァッィ!ァッィ!ァッィ!!ァァァァァ!!!!」
日光に触れた部分から徐々に霧となって消えていく
「な…!何よこれ…」
「ァッィ…ァッィ…ァァ……」
そうして一片も残さず消えてしまった
そこはとある部屋、黒より深き黒色の部屋
「やっぱりやられちゃったかーやっぱり深淵100%はダメだね〜!やっぱり器が無いと…ね」
いつも見てくれてありがとうございます!!
エクスブレイカー、正式名称はExtreme-Breaker
発動と共に剣の軌道上に存在する物資を消去する、消去する物資は選択する事もできる、消せない物は数える程しかなく、それ故、扱う時には細心の注意を払わなければいけない、一説によるとこれは創造神が「お前はもう死んでいる」と言いたいが為に作ったともされる
「やっぱり焼けちゃったかー」
↓
「やっぱりやられちゃったかー」
焼けたってなんだよ