深き闇の軍勢
今回は真面目です
突き刺すような痛みが腹に走る、異常な量の汗が噴き出、心臓が激しく鼓動する
「…く………そ……!!」
それでも前に進もうとするが足は疲労を訴え動こうとしない
「何で……何でこんな目に…!!」
俺はどこかで、いや、確実に、全面的に錬金術に頼り切っていた、しかし…今度は、今度だけは錬金術も異世界チートも通用しない、通用するのはーーー
「うぉ…ぉぉぉぉおおおお!!!!」
ーー自分の、自分自身の力のみッ!!俺は勝ち取ってみせる!自分自身の力で!最高の形の終焉を!!!
「ヒィ…ヒィ…疲れたァァァァァ……」
「パパー!!ゴールなの!!」
「練君おつかれさま〜」
「お兄様、大丈夫ですか?」
そこには涼しい顔をしたクラスメイトの姿が
「なんで…」
俺は思わず叫んだ
「なんで100km走ってるのに息も切らして無いんだよぉぉぉぉおおおお!!!!」
お忘れだろうが彼は運動が苦手なのである、更にこの授業は100kmをスキル、魔法無しで走り切るという…実に苦行なのである……それは彼にとっては、の話だが
「…そうか?楽勝だろう」
練は気絶した
「…日本では考えられないよな……100kmとか普通は乗り物使う距離だよな?」
そして彼、瑛人は自分が思ったよりも疲れていない事に驚きを感じていた
どうも、みんな大好きツクヨミさんだよ!…え?それ程でも無い?そう……では、説明大好き作者の代わりに何故疲れにくいかを説明するね
簡単に言えば魔力のお陰だね
魔力を体に蓄積する事は、なんと物凄く負担になるんだ、つまりはそれが擬似的なウェイトトレーニングになっているんだ、だから5年位寝続けたりしてもリハビリしなくて良いんだよ!便利だねぇ…ん?タイトル詐欺?知らん!
「まぁ、そういう訳でリザレクションヒール」
「…はっ!?うぉぅ…今まで凄かった疲労感が0に…」
「感謝しなさい、ルミナ〜…なでなで〜…じゃあ寝るから…」
「バイバイなの!」
「キャー!!ルミナちゃんバイバーイ!!じゃ…」
…寝ました、こうなると最低でも1日は起きない……フラグかな!!クソ作者が!
まさにその通り、何処かの誰かが不意に口に出した
「なんだあの黒いの…?」
その声を発した者が見ていた方向にその場に居た全員が視線を向けた、ある人は
「…なに…?あれ…」
と言い、更にある人は
「え?…嘘…!」
と言い、そしてある人は
「キモッ!」
と至極真っ当な事を言い、そして、主人公様は…
「…クソアビス…!!」
と呟いた
いつも見てくれてありがとうございます!!!
アビスとの本格的な戦いが始まる…




