異世界にはスマートフォンがあった!?
誰が作ったんでしょうねぇ…?
…なんだこいつ、その状況に教室内が静まり返った、さっきまでエイトの頭の上でドヤ顔を決めていたクレイズも、ヒソヒソと噂を広めていた者も、果てはロリコン野郎まで、総てが息を呑んだ…否、
《ピロロピロロピロロピロンロロンピロロピロロピロロピロンロロン》
「…着信音ッ!?」
すると蛍は徐ろにメイド服のスカートの内側に手を突っ込み
《ピッ》
「はい、もしもし」
「お前かよォォォォォ!!!!」
《おい!ケイ!なんで学校に行ってんだッ!?》
「あっ、馬鹿旦那さま…まさか私の私物に盗聴器を!?」
その瞬間…また教室が騒がしくなった
《付けてないわ!お前俺の能力知ってるだろ!?》
「怠惰の千里眼…ですよね、NEETマンにはお似合いの能力です」
た、怠惰!?七つの大罪の癖に千里眼とは地味な…
《知ってるんならなんでそんな事言うんだよ!》
「静かにしてください、退学にしますよ」
《お前になんの権限があるんだよ!》
「僕の権限だよー!」
「親父!?」
「私の勝ちですね」
「…あ・な・た?」
「うわぁッッッッッ!!!助けて!ちょっと息子!助けてッ!」
「誰が助けるかクソ親父ッ!」
「うわーーーー!!!薄情者ーーーー!」
《…そっちも大変だな》
「切ります」
《え?ちょっ!…ツーツーツー》
「すみません、ウチのクソ雑魚NEETマンがお騒がせしました」
…なんだこのカオス
「ふははははッ!ざまぁみろ親父ィ!ふははははッ!……ごほん、じゃあ空いてる席を選んで勝手に座ってくれ」
「はい」
………そうだ、前回…俺2人って言ったような…
「…ところで…誰だあれは」
「クヒヒヒッ…いや、申し遅れました、私、クレイズの保護者、に当たります…ジョーカーです、以後お見知り置きを…」
エイトは眼を見開き、口をあんぐりと開け…その後泡を吹いて倒れた
が、しかし、
「ん、ちょっと失礼」
ジョーカーのデコピンが股間に炸裂、エイトは別の意味で眼を見開く事になった
「ン"ン"ッ!…ァァァァァァァァ…ォォ……」
「困るなぁ…ちゃんとクレイズと一緒に居てあげないと…」
「ジョーカー…!」
「うーん!君の悪感情でご飯が美味い!500杯はいけるね!」
「…ちょっと待ってくれ、俺はこう言う時どうするのが正解なんだ?」
「授業すればいいと思うんだ」
「…残念ながら今日は自由時間だ、勉強したい奴はこの教室に残れ」
「…じゃあ学校に来る意味…」
「この異世界には冒険者ギルドってとっても便利なところがあってな?ちょっと強けりゃ誰でも稼げるんだ、だから無理に勉強する必要はない」
つまりはこの学園はあまり必要無いと、そう言っているのだ、もうダメだこの教師
「…成る程……」
「なんなら…親父と戦ってみるか?」
「アイツはあれでも…確かランクが…主人公級…だっけ?」
「…?SSとかSじゃなくて?」
「…自称だからなぁ…」
いつも見てくれてありがとうございます
次回、錬金術師vs賢者




