本物の偽者
土曜日だよッ!早く夏休みになっちまえ!
「ダークとライトのコピー…面倒くさい事になったな…」
「ちょっと!」
すると突然あいつがまるで悪ガキに注意する風紀委員(女性)のような口調で俺に話しかけてきた
「コピーとか言うのやめなよ!この子達がかわいそうでしょ!?」
「「うぇぇぇん」」
なんか気付いたら2人のコピーは擬人化してて泣き真似をしていた
「ちゃんと名前考えてるんだから!貴女はライト=オルタナティブだからライオルちゃんで、貴女はダークネス=オルタナティブだから…ダーオルかと思った?残念ッ!ネスオルちゃんです!…分かった?二度とコピーって言わないで!せめてオルちゃんって呼んで!」
「「ありがとう、お姉ちゃん大好き」」
そう言ってあいつに抱きついた、と思ったら剣に戻った
「…コピー…複製使ったんだよな?…なんか調子狂うな…」
「そうね…私も貴女達が…」
話聞いてないし…そう思った矢先
『…!まずい!防御を!』
ツクヨミさんが突然叫んだ、驚いた俺は言う通りに防御を行った
「大好『き』」
「ぐわっ!?」
なんだ…?いつ錬金術を使った!?
『まさか…文字そのものに意味を込めている!?』
「御名答…もうバレちゃうなんて…」
「…どう言う事だ?」
『説明してあげよう!君と違って最初の一文字だけで錬金術が使えるんだよ…?』
「ということは…」
こいつ…まさか、本体である俺よりも錬金術を使いこなしているのか!?
「偽者に負けるとか…洒落にもならねぇぞ…!」
「…ふふふ…あっはっはっは!!思い通りだ!」
突然、そいつは笑い出した
「…なんだこいつ」
「いや、ね?私の目的はライオルちゃんとネスオルちゃんを手に入れる事、それとは別にもう一つ目的があるんだよ」
『……ん?どういう事?わかんないなぁ…』
「それは…君に偽者と!私が君と同一の存在ではないと認めさせる事さ!」
…驚愕、練は意味がわからなかった
「…え?お前を倒して私が本物になるとかじゃなくて?」
「え?誰が好き好んで鬼畜ロリコンになり代わりたいとか思うんです?」
「グボァッ!」
痛恨の一撃!
『あぁ!なるほど!』
「「確かに」」
「ガバァッ!」
さらにオイウチコウゲキだぁ!!
「自称偽者じゃあ…足らなかったんだよ、本物に偽者だって認めてもらわないと…本当の偽者にはなれない…ふふっ……おっと、まぁこんな感じで、ごめんねー?精神の治療費はさっきの錬金術の使い方でチャラにしといてね?」
「じゃあ…ね…」
「ばいばい」
「それでは〜『い』」
そう言って錬金術で何処かに消えてしまった
「…どうしますか?この鬼畜ロリコンの残骸」
「とりあえずルミナちゃんを連れて来ればいいんじゃない?」
この後ルミナを数時間に渡ってナデナデした
その頃…とある部屋での出来事
「馬鹿旦那様、イベントの周回やってないで早く学校へ行きやがれ下さい」
「煩いなぁ…じゃあ俺の代わりにお前が行けよ!」
「…まさか馬鹿旦那から無職NEETマンにフォームチェンジしてしまうとは…ふぅ、了解致しました」
「了解…?おい!ちょっと!ちょっとまて!」
ーーー次回、学校ものあるある転校生、そうご期待!
いつも見てくれてありがとうございます
転校生…!だと!?そんなものが存在していたとは…




