奪還
またまた日曜日に投稿予定です!日曜日といえば…4(死)1(逝)でデッドエンドの日…え?エイプリルフール?知らん!
どうも、以下略ッ!!!
「お兄様!道を拓きます!私の合図で先に進んで下さい!」
「…わかった!」
「魔導記憶行使-空刄 20!!」
シルフィアの手から放たれた不可視の刃は細切れにする如くスライムを切り裂いた
「今です!」
「了解っ!」
…急がないと……ルミナ……
「お兄ちゃん!あれ!」
「ッ!?…ルミナ?」
「…パパ!」
…ルミナ…何故ここに…いや、それも関係ない!
「ルミナーー!!ッ!!!」
「パ…ぱ……?……何で………」
「ご主人様?何……やってるんですか?」
ダークもライトも、そして練さえもが信じられなかった…ルミナがいや、
練がルミナを殺した……
誰もが信じられなかった、いや、信じたくなかった、だか事実、ルミナの腹を確実に練の腕が貫いている、その隙間から絶えず紅い液体が滴り落ち床に水溜りを作る…
「ぱぱ…何で?」
「悪いが俺はお前のパパじゃない」
「ご主人様?…気でも狂ったんですかッ!!!」
普段ならば元々狂っている…と付け加えるべき言葉だがこの状況下では必要ない
「ーーーーッ!」
ダークは声にもならない声を上げただその状況を否定する
そして練は口を開く
「おい、偽物」
「ッ!!!」
「「はっ?」」
そして剣の姉妹も違う意味合いで口を開く
「答えろ、ルミナを何処へやった?」
「し、知らない」
「死にたいか?死にたいなら今すぐ核を砕いてやる」
そうして偽物から紅い球を引き摺り出す
「あっ…返し…て……」
そして偽物は形を失い只の赤い水溜りに変わった
「答えろ、じゃあ返してやる」
あくまで無慈悲にさっきまで娘の形をしていたモノに告げる
「この壁の…先……」
「…ほらよ」
「…お兄ちゃん、何で偽物って気付いたの?」
「匂いが違った」
「変態ッ!!!」
「…ここだな…付与、『崩壊』」
崩壊 と口にした瞬間、壁が崩れ落ち只の瓦礫と化した
「無視ですか…」
「ーーーってこと!」
「すっごいの!じゃあ次はルミナの番なの!」
「……は?」
なんか…とても拍子抜けというか…あんなことした意味というか…
「あっ!パパ!お迎えなの!じゃあまたなのー!」
「うん!ルミナちゃんの話も聞かせてねー!またなのー!」
今度ばかりはダークとライトのみだけでなく練も放心した
「る、ルミナー?あの子は?」
「え?さっき友達になったの!シウラちゃんなの!」
「あ、あーーー…そ、そう…そう……そうか……」
「う…うぅ…ひどいです……変身してただけなのに…殺されかけたのです…」
「…その節はすみませんでした」
どうやら全て勘違いだったらしい、シルフィアも誤解が解けたらしく楽しくお喋りしながら此方へ歩いて来た、ウィンドカッターで切り刻まれたスライム達は奇跡的に核は無事だった、ここは設定上12.5階で普通の人間なら気付く事なくボス部屋へ直行するらしくここへ来た人間(?)は俺たち以外いないそうだ
「ところでボス部屋ってどこなんでしょうか?」
「あそこの扉の先です…また核掴んだり…」
「しない!しない!じゃあ行くぞ!」
いつも見てくれている皆さん、ありがとうございます!
次回はボス戦です明日もお楽しみに!




