シルフィア番外編①
シルフィア番外編、本当に始まったよ…学園長…あんたァ…何者なんだ
「ど、どうも…シルフィアです…」
まずは名乗りの練習らしいです…どんな奇術師でも名前を示さなければ全く印象に残らない…だそうです
「声がちっさい!存在感が欲しいんでしょ?なら、声に出して自分が此処に居る事を世界に証明するんだ!」…これ名言だな
「…はい!どうも!シルフィアです!」
「よし、じゃあ、次!魔導記憶行使、テレポート298」
「服屋…ですか…」
「あぁ、服屋だよ」
「いらっしゃい、あ!今日は、今日はどんな服を仕立てますか?」
ここは、とある仕立て屋さん、錬金術を使う彼が一度立ち寄った事のある店
「ちょっとね、あの子の服を」
「うーん…ではどんな物を?」
「ちょっとね…ちょっと来て」
「はい、どんな服ですか?」
「魔法適正が上がる感じの、黄緑のミニスカワンピをお願いします」
「…また趣味ですか?」
「いいじゃないか、本人公認だぞ」
…小さい子だな…髪は金色か…耳は…エルフ耳…犯罪臭しかしないけどこの人は犯罪だけはしないからなぁ、ただ、犯罪にならなければ何しても良いと思っているともとれるけど…まぁ、作ろうかな、チラッと見たけどあの子の目はかなり真剣な目だ
「分かりました、五分待ってください」
「出来ましたよ」
「よしっ!最高だ!…此処でする事は終わりだ!」
「え?何もしてない…」
「じゃあね、また頼むよ!」
「はぁ、次はちゃんとした物を頼みに来て下さい」
「あぁ、わかってるよ、魔導記憶行使、テレポート015」
「いくらあれが好きだからといってそんな事するか?…ご飯作ろっと」
「ちょっと待ってて…えっと、魔力制御の練習をしててくれないか?」
「は、はぁ…分かりました」
「エイジくん!」
「はい、何ですか?」
「アイディアNo.0555の出番だ、素材にこの服を使ってくれ」
「ふふふ…いつもアイディアの提案ありがとうございます、ところで…アイディアNo.1761の実現はいつ?」
「…そのうちだ、確かに考え過ぎだとは思って居るよ…そうだ!No.が若い順に作っておいてくれないか?」
「ふふふ許可頂きました、では0555の作製に取り掛かります」
「頼んだぞ、総てはそれにかかっている」
「出来ました、試してみます?」
そうして10秒かからずに彼が持って来たのは携帯電話…俗に言うガラケーであった
「いや、いい、イメージが壊れるからな」
「じゃあ…今後もアイディアの提供お願いしますね」
「あぁ、精々頑張って君の好奇心を満たす事にしようかな」
「お願いしますね?学園長先生」
「あぁ、魔道具教諭、それじゃ私は私の好奇心を満たしに行くことにするよ」
まさか…私忘れられてる?また?
いつも読んでくれてありがとうございます
そういえば…学園長先生って息子殺してたよね、蘇生したから大丈夫とかかな?バレなきゃ犯罪じゃねぇんだよ!




