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錬金術6周年!!!まさかここまで続くとは……。

「はぁー、もう一年か。時の流れは早いねぇ。」


そりゃあ1年間頑張ってたからね。


「ん?」


え?


「いや、お前サボってるだろ。1年で11話しか出てねぇぞ。」


え、いや……書き直しとか頑張ってるし……大学も頑張ってるし……!


「ほーん。漫画は?」


うーん、上手く描けんかった!!ごめん!!多分出ない!!代わりといってはなんだけど、多分何枚か絵出すし、後半も小説で書くよ。


「…………ゲームは?」


スマブラめっちゃ楽しい!!!


「殺す」


ァ!!!!!!!!!!

一年に一度の謎空間。見渡す限りの白の中心には、これでもかというほどの料理達が並んでおり、まるでビュッフェスタイルレストランのようだった。

『ようだ』ではなく事実、まさに無料ビュッフェだ。


「はー、俺たちももう6周年か。」


しみじみとジュースをちびちびと飲みながら、練はそう呟く。そう、もう6年目なのだ。2年目は開催しなかったので、この都合のいい謎空間は5回目だ。


「長かったようで早かったの!!」


料理を片手にはにかむルミナ。珍しくパーティ用の服装を身にまとい参上。大人っぽいゴシック調の黒ドレスだ。勿論、練は成仏しかけたが、この後に更なるビッグイベントが控えてるため、あの世から戻ってきた。


「確かに、結構色んな事があったよね!」


料理を空中に固定しつつ両手にフォークとスプーンを握るのは神咲季。

何をしてるんですかね、彼女は。


「……なんてそんな想い出話は後にして……今日は周年記念日以外にも記念日がありますよ!!」


シルフィアのその言葉に皆がうんうんと頷く。


「そうそう!あの日だよね!」


「忘れてはいけませんね。」


ダークとライトが顔を見合わせ、全員で叫ぶ。


「「「「ルミナちゃんの誕生日!」」」」


「なの!!」


その通り。8月7日はルミナの誕生日なのだ。みんなお祝いしようね。


「……ふふふふ。惜しいですね……。」


しかし、そんなおめでとうムードの中、シルフィアが不敵に笑う。


「「「「「……?」」」」」


「おいおい、ルミナの誕生日に惜しいも何もないだろ。」


「いえいえ!!惜しいんですよこれが!!分かる人〜!!」


「「「「「…………?」」」」」


しーん。シルフィア、落胆。


「え、全滅…………?こ、コホン。しょうがないですね。そう!!この日は何を隠そうこの私!シルフィア・エルティの誕生日なのです!!!」


今明かされる衝撃の真実!!


「「「「………………えぇぇぇ────ッッッ!!!!!????!!!」」」」


「そーいえばそうだったの。」


シルフィアの誕生日を把握していたのはゼロ人。知っていたのはなんとルミナだけだった。


「そ、そんなビックリします…………?」


「だって……前から…………誕生日毎年可変なの?」


「そんな訳ないじゃないですか!!」


「なら、誕生日6年に1回しかない?」


「いえいえ、毎年この日は国民全員が私の誕生日を祝いますよ。」


「…………うーん……。」


何度も失礼な質問を繰り返した練だったが、流石に不憫に思ったのか、段々と声が小さくなる。


「ふっふっふ……これまでの事は水に流してしまいましょう。」


「え、いいの!?」


「過ぎたことですから……しかし!!今年こそはルミナちゃん!!貴女よりも早く私を祝って貰います!!」


「「「「何ィィィィッッッ!!??!!」」」」


確かに。いつも誕生日を祝う時はルミナが優先だった。(というかそもそもシルフィアの誕生日を祝ってない。)


「そ、そんなことまかり通る訳が……。」


「大人げないよ〜!!」


別に今までが今までだしいいんじゃね?と思わずにはいられないが、ルミナはなんとまだ6歳。シルフィアは百数歳。大人げないのも納得だ。


「ふっ……どうしても嫌なら勝負です!!ここには魔力があります……羽根突き大会の二の舞にはなりませんよ!!」


しかし、シルフィアはあくまで見た目相応に大人気なく、堂々と勝負を挑んでいく!!

そして、その挑戦状を、叩きつけられたルミナは────


「うーん…………あのね、ルミナはシルフィアちゃんを先にお祝いしたいの。」


────なんと、大人な対応だろうか。


「えっ…………?」


「……菩薩か?徳高っ。」


流石に大天使ルミナリエ。自分の誕生日にすら自分でなく他人を優先できるこの、心の広さたるや超銀河!!


「る、ルミナちゃーん!!!!」


「今まで誕生日祝えなくてごめんね?」


「ううん!全然!全然気にしてないよ!!」


シルフィアとルミナが互いを抱き締め合う。その波動は世界を揺るがし────


「……ふっ、ルミナには敵わねえな。」


──その百合の波動を受けた練の体が、白い光の粒子に還元されていく。


「…………練くん……消えるの…………?」


「Happybirthday…………シルフィア、ルミナ…………。」


「パパー!!!!」


金子練、尊みで消滅………………。

あっ、一応報告なのですが、カクヨムでこの作品の書き直し(ほぼリメイク)を投稿しています。改行3つでスキップされていた内容が千文字くらいになっていたり、描写の整合性が整えられていたり、読みやすくなっているのは間違いありませんので、読んでいただけると幸いです。

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勇者として異世界転移したけど一瞬で裏切られたので錬金術師になりました!?/中学生の頃に書いた黒歴史小説を書き直す - カクヨム https://kakuyomu.jp/works/16817139556105245109

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