百鬼夜行編 #11
すみません!また遅れちゃいました……。
「かかってこいやババアァァァァァァ────────ッッッッ!!!!!!!!」
その挑発通り、先に動き出したのは来未だった。
「この…………後悔させてやるわ!!!」
発動するのは召喚魔術。蛇の女王の権能を使い、五月雨のように夥しい数の蛇を召喚し、練へとけしかける。
対して練は、左手に握る黒の剣──ダークネスを地面へと突き立て、一言。
「暗黒戒。」
それを例えるならば黒い泉。その泉に蛇達が足を踏み入れた瞬間、無数の斬撃が飛び、蛇達を殲滅する。
「く……ならっ!!」
今度は髪の毛を蛇に変化させ、練に組み付く。
「ふふ……捕まえたわよ!さぁ、ここからどうしてやろうかしら……?」
ギリギリと練を鯖折りにしてやろうという魂胆なのか、きつく締まり続ける。
しかし、当の本人である練は涼しい顔をして、うんうん唸っている。
「それはこっちのセリフだぜ。どの方法でお前の拘束を抜けるか迷ってるんだ。」
「何……!?」
「うーん……決めた。ニンジャで行こう。」
ぶわり、突然練の姿が黒い煙に巻かれ、そのシルエットがゆっくりと変わる。
「『『『『模擬鎧殻』』』』」
そして、その霧が晴れた時、
『──『忍者骨格』!』
その姿は影も形もなかった。
「!?……い、一体どこに!?」
代わりに天井に黒い影が1つ。それこそがジャパニーズアサシン────ニンジャだった。
その姿勢のまま高速で落下しつつ、両手の小刀を振るう。
『切り捨て御免……!!』
ダークがそう呟いたのと同時、来未が体勢を崩してへたり込む。
(脚の腱を斬られた……!?)
「悪いな、先を急いでるんだ。娘が迷子なもんでな。」
そう言って背を向けた練に対して、
(あれだけ言っておいてこの私にこんな人を舐めたような甘っちょろい真似を…………?!)
そんな怒りを心の内に押し込め、来未はゆっくりと立ち上がる。
「なら、こちらも謝っておこうかしらね……!!」
「……なるほど、再生能力か。」
足首を高速で再生しているのか、足首からは白い煙が上がっていた。
「蛇は不滅の象徴なのよ……!!」
そう笑う来未は、下僕の蛇が運んできた弓を掴み、練へと向ける。
「へぇ?…………ッ!?」
(この感じ……あの『眼』と同じ……!)
ぞわっ。まるで自分のいる領域が侵されるような、背筋を逆撫でされるような感覚。
「誓うわ。例えこの声を失ったとしても、死ぬまで戦う。」
その弓は、有機質な『何か』は言の葉に呼応し、妖しく光る。
「さぁ、真の姿を解放して私に力を寄越しなさい!『惑星弓・流星』!!」
相手の力量が上がったようには感じない。しかし、その『何か』から感じる根源的恐怖の色がより強まる。よりおどろおどろしい正体を現したのだと、肌で感じる。
「なるほど、あの眼……いや、それ以上か?」
「それを証明してあげる。あなたの死を以ってね!!!」
いつも読んでくれてありがとうございます!!




