向こうでの当たり前は通用しないんだよ!
すみませんちょっと説明が多めかもしれません、読むのが面倒なら飛ばして下さい。
フラグは立てて無いので、多分…!
「ほらァ!ここですかァ!」
「もっと!もっと下さいッ!」
……ハッ⁉︎…どうも本当に訳が分からないです、どうしたらいいですか、金子練です…って!
「なにしてんだよ!」
「邪魔しないで!」
「そうです!私達は愛し合っているんです!」
「まて!まて…!落ち着け…それじゃあ聞くけど」
「はい」「ハァ…ハァ…」
「ヴォイ!…まぁ本題に戻るぞ、もしかしてここでは同性の結婚が認められてたりする?」
「そうですね、男性同士でも女性同士でも可能です」
「マジで⁉︎」
やぁ、意識に介入するとマズい事になると分かったから解説役に徹する事にしたよ、いわゆる貴女どこ見て話してるの?ってやつだよ
まぁ、本題に入るけどね…妖精と云うのは相手と自分の魔力を混ぜる事により新たな妖精を創り出すと云う生態を持っているんだ
それで相手と自分の魔力の波長が似通っている事が必須なんだけど、それが必ずしも異性とは限らないんだ…
まぁ、こんな訳で最初はパートナーの片方か両方が妖精の時に限り、同性の結婚が認められていたんだけどー…うーんとねー
確か…誰かが種族差別だーって主張したんだっけ、それで全ての種族で同性の結婚が出来るようになったんだ
まぁ、彼に教える気はないけどこの世界では結婚が12歳以上ならする事が出来るんだ、物騒な世界だからね
「まぁ、そうだな、うん、おめでとう!」
「それじゃあまた」
「もう我慢出来ないッ!下さいッ!」
「ふふふ…しょうがない子ねぇ!」
「あ!パパ!帰って来たの!」
「あぁ…ルミナぁ…」
「えーっと…大丈夫ですか?」
「疲れました…」
「本当に大丈夫?」
「ちょっと『寝よっかな…』」
「おはようございます」
「え?ちょっと早くない?」
「錬金術だよ」
「錬金術ってそんな効果だっけ?」
「そうだよ!」
「パパー!おんぶしてー!」
「よーし分かった!」
「…(その時ルミナちゃんが勝ち誇った顔をしていたのは見間違いだったのかもしれないッ!)」
「あのー、折角なのでお父様に挨拶を…」
「じゃあ一緒に『行こうぜー』」
「ふぃー…到着!」
「やっぱり凄いですね…錬金術」
「ん?あぁー!練さんじゃないかぁー!それにシルフィアー何日ぶりだっけ…ふふふ……」
え?ひっどい有様だ…ッ!まるで仕事が終わらなくて徹夜をし続けていたら時間感覚すら無くなったような有様だ!
「シルクの基準で仕事を『終わらせろ』」
「ぁ……あぁ……ッ!ありがとうッ!もう何日も寝てなかったんだ…!済まないけど…寝させて…もらうよ…」
「あぁ!シルクッ!お前はよく頑張った!だからもう『寝ろ!』」
「ぅ……ふぅ…あぁ…ふぁ…よく寝た?」
錬金術ッ!凄いわ
「所で…なんでそんな羽目に…?」
「仕事出来る人材が僕以外に居ないんだ…」
「あぁ…」
なるべく助けてやりたいな…うーん…仕事が出来る…炊事も出来た方が…アビスに支配されないように魂が無いもの…
「アンドロイド…いいや!メイドロボだ!」
「えーっとね?練君、メイドロボにこだわる必要ある?」
「浪漫があるよ?」
「何を言っても無駄だね…」
「よし…早速製作に取り掛かるッ!ってことでさ、シルクー材料ある?」
「えー…よし…金子練の3分アルケミングー!原理はアイアンゴーレムと同じで表情の変化はウッドパペットを参考に…メイド服は…あ、そうだ!二種類作れば良いじゃん!ガチの方とコスプレの方…感情はダークとライトを参考に…」
さぁ、解説の時間です!出番が多くて嬉しいです
アイアンゴーレムは主に関節部分を参考にしてるみたいだね…アイアンゴーレムには人型の物も存在するからねぇ…
ウッドパペットは相手を騙したりした時に口を歪めてケタケターって笑うんだ、硬いもので表情を造るという共通点があるね…
え?仕事終わり…?あぁ!もっと喋らせてぇ!
「さて、今の情報を元にメイドロボを2人『構築!』出来たー!」
ガチの方のメイドは機能性重視!戦闘能力はランクCの冒険者をフルボッコに出来る!
帽子に入っている軽いマインドハックの魔石の能力の応用でご主人様と周囲の敵対者を随時確認!
フリルに仕込まれたアイアンゴーレムの魔石の能力、鉄生成でナイフを常時装填!そしてそれを正確に投げる精度の良さ!
家事、業務、戦闘ッ!どれを取っても一品級だァ!
逆にコスプレの方のメイドは可愛さだ!
癒しにステガン振りのメイドさんに仕立てた!
シルクが疲れちゃ元も子もない!だから作った!
だが…スカートの裏になんと…!フルオートの銃が仕込まれているッ!
これも同じくアイアンゴーレムの魔石の能力により、魔力が切れない限り弾が切れない!
更にエアロバードの魔石の能力で風を圧縮しその衝撃で飛ばす!その分口径や弾の直径が小さくなるが、それはメイドさんのスペックで補う!…まぁ、火薬を発生させる魔石はないからね
このメイドさんはご主人様の敵には冷たいのだ、冷たい目から明るい表情を取り戻す瞬間のギャップが激しい!
「と言う訳だ、要するに…彼女らはシルクのメイドだ」
「アッハイ」
「よろしくお願いします、ご主人様」
「よろしくお願いします!ご主人様!」
「ふぅ…」
「ライト、どうしたの?」
「私の地位が揺らぐ気がして、多分ギリギリです」
「そういう時ってあるよねー」
読んでくださっている皆様、ありがとうございます。
ちょっとタグを弄りました




