表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者として異世界転移したけど裏切られたので錬金術師やってます!  作者: HKmE
目眩く時空の消失=ロスト・クロノス編
364/438

目眩く時空の消失=ロスト・クロノス #20

めっちゃ遅れました……ごめんなさい!

とりあえず今日の分です……

ぐるりと、剣を回す予備動作だけで竜巻と錯覚するほどの風が吹き荒れる。


「取り戻す?私を?全く意味が分かりませんよ!!」


そのまま回転を乗せた大剣の一撃を練に向けて放つ。

その余波だけで神々は吹き飛ばされ、大地を大きく抉る。


「所詮あなたは………………!?」


言い切る前にやはり絶句する。


「止めてくれ、季ちゃん。俺は君とは戦いたくない。」


ピタリ、絶対に相手を破壊するはずの大剣の一撃は、しっかりと練の五指で挟まれ、受け止められていた。

たらり、魔王になって初めて季は冷や汗をかいた。


「……戦いたくない…………?」


話しつつも季は次撃を放とうと剣を引くが、剣はビクともしない。


「俺は…………俺はただ……君達を助けに来ただけなんだ。」


それは、練の本当。真摯な思いだった。

打算も下心もなく、ただ思いの丈を言葉にしただけだった。

しかし、


「…………『助けに来た』?」


それが、季の『なにか』に触れた。

黒く変色する感情、何色も混ざり合って淀んで見えるその心。


「…………………………なにそれ。」


少なくともそれは、喜や楽の感情ではない事は明らかだった。

次の瞬間、放たれた蹴りをモロに受け、練が地面を転がった。


「助けが必要そうに見えますか?この私が!!」


さらに、自由になった剣を振り回し、動きを止めた練を横薙ぎにして吹き飛ばす。


「私は!!助けなんて求めてないんですよ!!!」


一瞬のうちに吹き飛んだ練に接近し、大剣を振り降ろし、破壊する。


「…………だってほら、私は脅かされることなんてない。この世界で一番最強なんですから!!」


しかし、


「へ?」


立ち込める砂煙の中でその男は、金子練は剣を受け止め立っていた。


「関係ない。必要なくても助ける。」


「…………っ。」


その言葉は、どこを取っても自己中心的で、


「この救済は、1から100まで全部俺の都合なんだ。」


季はそういう台詞がウンザリするほど嫌いだった。


「フザけた台詞を、いくつ並べたって。」


ブォン、構え直すだけで異次元の風圧。


「意味ないんですよッ!!!」


今度こそ本気の一撃。全身で全身全霊で放った唐竹割りを放った。


「それを決めるのは、俺だ。」


だがしかし、その剣圧を素手で振り払い、逆の手で剣を受け止める。

まるで流れ作業が如く簡単に、ワンパターンに渾身の攻撃が一瞬で止められる。


「…………は?」


あまりに圧倒的な力に、思わず声が漏れた。

間違いなく全力だった。「世界なんて7割ほど残っていればいいか。」そう思って放った一撃。それをこの男は完全に受け止めて見せた。


「…………何なんですかあなたは!!そんなに強くて、圧倒的で……でも私を殺すことも、傷つけることすらもしない…………いったい……一体何が目的なんですか!!!」


それは、その質問の正体は恐怖心だった。

出会った時から『ちゃん呼び』で、妙に馴れ馴れしくて、その距離感が妙に心地好くて気持ち悪かった。

そしてそんな質問に、練は質問で返した。


「どうして傷つけ合う必要があるんだよ。季ちゃん。

俺がお義兄さんを治すだけじゃあ不満なのか?何が君をそうさせるんだ?」


「…………不満なんて、ありませんよ。」


暫くして季はそう答える。


「じゃあどうして!!?」


「あなたには理解できませんよ!!そんなのっ!!」


そう叫び、また剣を振るう。

いつも読んでくれてありがとうございます!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ