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勇者として異世界転移したけど裏切られたので錬金術師やってます!  作者: HKmE
目眩く時空の消失=ロスト・クロノス編
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目眩く時空の消失=ロスト・クロノス #13

投稿ミスった〜っ!!!ごめんなさい!!!

「ワンパターンな触手野郎共に!!俺の勇姿を焼き付けてやるぜ〜ッ!!!」


右手から伸びた白黒二色の刃を振るい触手を薙ぐ、薙ぐ、薙ぐ。

しかし、目的地まであと数メートルという所に着いた時、練はその足を止める。


「え?ルミナ!?」


ふらり、突如ルミナが龍人化状態の姿で目の前に現れたのだった。

そして、親バカかつロリコンかつブラコンかつ嫁狂いの練は、それらが全て当てはまるルミナの姿を視界に映すとIQが3くらいになってしまうのだ。


「ルミナ?!ルミナなんで!?ルミナ──ッッッッ!!!!!」


そう叫びながらいかにも怪しいルミナに向かって全力疾走を始めた練をダークとライトの二人が戒める。


『お兄ちゃん待って!!絶対違う!!』


『100%ニセモノです!!』


よくよく観察してみれば、肌の色素に緑色が混じっていたり、龍人化で局部は隠されているが服を着ていなかったり、目の色が緑色だったり、外的要因からでも精巧に似せられた偽者である事が分かった。

しかし、


「くっ……分かっていても抱き着きたい…………なんて賢い触手なんだ……!!!」


そして、どうやら練の言うとおり触手は賢かったらしく、


「「「「…………!!!!」」」」


次々と偽者のルミナを生み出し始めた。

そして、大量の偽者達が練に飛び付こうとしたが、


「わー!!!ルミナが!!!ルミナがいっぱいだ──ッ!!!!」


当の本人は目の前のルミナの飛び付きに抱擁で答えるつもりらしい。


『もう!!!ホント馬鹿なの?!』


『避けますよ!!』


流石に呆れたダークとライトに身体を操られ、なんとか間一髪で偽者達から触れられる事は阻止した。


「くっ…………偽者と分かっていても、俺にはルミナの抱擁を避けるなんてできない……ッ!!」


そう言って練は突如膝立ちになる。


『え、何してるんですか?』


そのライトの疑問の答えは一瞬で明らかになった。


「ルミナおいで〜!!!」


なんと、両手を広げて偽者(ルミナ)達を呼び始めたのだ。

しかもわざわざ抱き着き易いように膝立ちになってだ。


『お兄ちゃんのアホ──ッッ!!!』


ダークのツッコミも空しく、ルミナが練の体に触れる────


「──もう、しょうがないなぁ。」


その瞬間だった。

黒白二色の光がその間に割り込み、偽者を一瞬にして消滅させる。


「お、お前…………!!」


その少女は、当然一人を

片付けただけで止まる訳は無く、二人、三人と次々に右手から迸らせた黒白二色の光で斬り裂いていく。


「……全ての祖にして終着点・有の多重相反・剣と言いつつ、剣だけに非ず・混沌よりも混沌たる混沌。

銘は混沌幻影(クロシングアンノウン)煌至限龍(ドラゴレイ)。」


口上を終えた少女がくるりっと振り向いてはにかむ。


「久し振りっ!()()()()っ!!」


「……カオス!お前……お前…………お前ッ!!」


感動の再会に感情を抑えられなかったのか、それとも偽者とはいえルミナを葬られたせいか、取り敢えず結果として、練はブンブンとカオスの肩を絶叫マシンも真っ青なくらいに勢い良く揺らしていた。


『ああっ!復活して嬉しいって気持ちとルミナちゃんを葬られた怒りで頭がおかしくッ!!』


「えぇっ!?どうしよ〜!……とか言ってる場合じゃないんですよねっ!!」


ちょっと強めに振るわれた握り拳が練の脳天を直撃し、練がうめき声を上げる。


「げっ!!」


カオスは、目を回している練のほっぺたを両掌で抑えて、真剣な面持ちで練を見つめて言う。


「……ご主兄様は、目先の事なんかに囚われずに本当の目的の為に動ける。そんな強い人だって私は信じてます。」


そう言って『にっ』と笑って見せる。


「……カオス。分かった……!!やるべきことを……今守るべきものをお前に気付かされたよ!!」


瞬間、抜刀。音を殺して迫り来ていた偽物に繫がっていた管を断ち切って無力化する。


「今守るべきは、偽物じゃなくて本物だ。

偽物で妥協するような惨めな真似はしないッ!!」


それを聞いたカオスは一言呟いて。


「……安心した。」


カオスは練の肩を掴んでほんのちょっと背伸びをする。

それは、実際の時間にすればほんの少し。けれど、これからの人生にずっと残るであろうような出来事だった。

カオスの透き通るくらい白い頬はほんのり紅く。練の頬は茹で上がった蛸のように赤かった。


『『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ──────────────────────────ッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!???!!!??!!?!!!!???!!!!!』』


呆然と、自分の唇に残った柔らかな感触と、形容し難い混沌の香りを確かめると、カオスが噴き出すように、いたずらっぽく、照れくさそうに微笑った。


「さぁっ!行った行った!……季ちゃんとシルフィアちゃんを助けるんでしょ?」


そう背中を押された練は、カオスに背を向けたままに言う。


「……カオス…………ありがとう、行くよ。」


「うん、背中は任せて。」

いつも読んでくれてありがとうございます!!

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