表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者として異世界転移したけど裏切られたので錬金術師やってます!  作者: HKmE
目眩く時空の消失=ロスト・クロノス編
356/438

目眩く時空の消失=ロスト・クロノス #12

ちょっと遅れました……。

じわじわと掌に力を込めるが、まるでそびえ立つ山の如く、クールは一切ビクともしない。

流石に苛立ちを隠せなくなった季は、クールを睨めつけて言う。


「…………私の邪魔するってことは、敵って事でいいんですよね?」


「ハッハッハッハ!!!そうさ神咲季!!!私は君の敵だッ!!!遠慮はいらないさぁ────」


まるでクールの余裕な態度を掻き消すように、神速の蹴りがクールの顔面へ叩き込まれた。


「──ふ、やっぱり貴方も……」


「この程度なんですね。」そう続けようとした季は、砂煙が収まると同時に目を見開いた。


「…………!?」


完全に原型を留めているどころか、完璧に無事かつ無傷。


「ハッハッハッハ!!!!!愉悦!!愉悦!!!やはり私の筋トレは間違いではなかった!!!筋肉 is best answer──ッ!!!!」


クールには、季の目の前でポージングを決めるほどの余裕があった。

それはつまり、()()()()()()()()()()()という一種の意思表示でもあった。


「…………面白い……!!!だったら!!!」


それに応えるように季が手元に魔法陣を展開し……直後、世界が揺れる。


「くッ……!来るか!!」


「私も相応の力で貴方と戦いましょう!!!」


その形を視界に捉えた瞬間、思わずクールは感嘆の声を漏らした。


「『デモン・ヴォーカー』かッ!」


砂漠で遭難した末にオアシスを見つけた時ほどの渇望の声色で、空腹で飢えた獣がようやっと獲物を見つけたような表情でクールはそう言った。


「そうッ!!そうでなくてはなッ!!!デモン・ヴォーカー(それ)を持った神咲季でなければ、勝ったところで意味がないッ!!!」


「これで……終わりッ!!!」


緩慢な動作──しかし、余波だけで先程の蹴りと同等。人間を殺すには十分な威力で横薙ぎの斬撃が放たれる。

……だが。


「しかしだッ!!!」


その余波を受けても尚、距離を詰める。


「なっ……!!」


互いの呼気が触れ合うほどの距離に接近したかと思えば、鋭角放たれた膝が季の顎に打ち付けられる。


「くっ!!」


クラリ、視界がぐらりと揺れた瞬間を逃さず、全身を使った右ストレートを放つ。


「ぬぅん!!」


「く…………『加速』ッ!!」


しかし、自身の時間を加速させて目眩を回復。

逆に圧倒的速度でクールの背後を取ってみせる。


(これならッ!!)


縦一文字の斬撃が背中に炸裂し、季は勝利を確信した。


「……そ…………そんなっ…………!?」


だがしかし!!クール、無事ッ!!!!


「……私はね。この数千年間、過酷なトレーニングを続けてきた。

()()()()()()()()()()()()ッ!!」


そのセリフに思わず季は小さく「は?」と声を漏らした。


「私の……剣でトレーニング……??そんな馬鹿な!!この剣は私の進化(魔王化)に合わせて進化した!!その私の剣でトレーニング……ましてや数千年間もできるハズがっ!!!」


「私は……神咲季、君に勝つために未来からやってきたのさッ!!!」


そう笑いながら、背中に乗ったままの『デモン・ヴォーカー』を持ち上げて見せる。


「くッ…………気持ち悪っ!」


「君に心を折られたあの日から、私はこの日をずっと待ちわびたッ!!さぁッ!!雌雄を決する時だッ!!!神咲季ッ!!!!」


一方その頃。

一筋の光がひたすら真っすぐ目的地へと進んでいた。


「ハァァァッッ!!!!」


右手から生やした黒白混交の剣で枝葉を切り払い進む。


『お兄ちゃん後ろっ!!』


「くっ!!このっ!!」


ダークとライトの能力で、切り口に継続ダメージを与え、再生を阻害しているというのに、触手の数は一向に減ったように感じられなかった。


『ご主人様!この枝、どうやら触れられると魔力を奪われるみたいですっ!!』


『触られないでよね!!お兄ちゃん!!』


「無理を言ってくれる……だけどそうでなくっちゃな!!」


一瞬目を閉じて集中。

微弱な魔力を自身の周りに展開し、探知網とする。

上質な魔力伝導体──ダークとライトをその身に宿すことで、魔力操作能力が格段に向上しているのだ。


「無理をなこともやって見せるのが錬金術師!!この俺金子練だッ!!!

ワンパターンな触手野郎共に!!俺の勇姿を焼き付けてやるぜ〜ッ!!!」

いつも読んでくれてありがとうございます!!

今月中に"ロスト・クロノス"終わらなさそうです……見通しが甘い!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ