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勇者として異世界転移したけど裏切られたので錬金術師やってます!  作者: HKmE
目眩く時空の消失=ロスト・クロノス編
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目眩く時空の消失=ロスト・クロノス #9

ちょっと遅れました……ごめんなさい!

練は震えて、声も出せなかった。

まるでドミノを倒すくらい気軽に、当然に、バッタバッタと神々の群れが薙ぎ倒される。


(あれが……季ちゃん…………?あんなのが……季ちゃん……なのか?)


そのまま震えて諦めることが当然と言わんばかりの現実。

一端の人間如きが天災に抗う事などできないと実演して見せるように、『それ』は全てを蹂躙した。

そして当然、練は膝を突き、ただ呆然と────


「いや、違うだろ!!」


心の中で自分に喝を入れる。

『自分が、ここに居るのは何故か』地面に拳を打ち付け、恐怖に抗う。

『何のための命か』天に吼える。空に自らの存在を刻むように。


「…………季ちゃん!!!!」


笑う膝を必死に押さえつけ、声を張り上げる。

……実際その覚悟には、ほんの一瞬だけ戦場の時を止める位の価値はあった。

神々を、魔王を、その場にいる全ての視線を集めた自覚なんてないままに、練は声を張り上げた。


「俺の……俺の話を聞いてくれ!!!俺は────」


……その瞬間。

ちらりと、季と視線が合った時、まるで冷水を浴びせられたように練は正気を取り戻した。


(…………ちがう。)


「──うるさいですね。」


心臓の音が煩い、鼓動がドクンドクンと耳の中で反響する。

息が荒く、視界がチカチカと白む。

……今更後悔しようが遅い事を、練は理解した。

クールが震えた意味を、トレイアが話さなかった理由を、もっと考えておくべきだったのだ。


「ッ………………?」


そして練はようやく、自らの身に起こったことを……季が自分にしたことを…………季が、()()()()()()()()ことを、ようやく理解する。


「さて、()()()()()()もいなくなった事ですし…………本題に入りましょうか♪」


────左腕の感触が、ない。


「ぐあああああああぁぁあぁぁぁぁぁぁッッッッッ!?!?!!????!!!!」


憐れ、身をよじり、地を転がりもがく様は、奇しくも季────原初の魔王が形容した通り、半端に身体を潰されのたうち回る羽虫のようだった。


「ぐ……ぐそ…………なんで……なんでなんだよぉ──────────ッッッ!!!!!!ぐぅぅぅぅぅぅぅぅッッッッ!!!!!!!!!」


その時、そんな練を見下ろすような人影があった。


「……はっはっは。酷くやられたな、金子練。」


その笑い声を練は知っていた。


「ぐ…………クール…………!!!!お前…………!!!!」

いつも読んでくれてありがとうございます。

今回は遅刻したし、ちょっと内容が短いので季ちゃん(過去)のキャラ設定を置いておきます。

神咲季(過去)

18年間ベットから立つことも出来ないほど体が弱い少女だったが、転生することで元気になった。全力で異世界を満喫している。

『外の世界を知らないお嬢様』なので、ほとんど常識がなく、結果『年齢以外ロリ』『サイコ』『メンヘラ』『ブラコン』などなど、属性盛々状態になっている。

トレイアとは日本に居るときにネット掲示板で知り合って、手紙のやり取りもしたことがある。その時貰った手紙から漂っていた薫りが死ぬ前に漂って来たので、死ぬのが怖くはなかったらしい。

現在(過去?)進行形でやらかした結果、75万年禁固の刑を受けて陰キャになった。

この時代では髪の長さは肩に少し掛かる程度でポニーテールにしている。

今と違って性格も明るく品性のある言葉遣いをする。


「ん?今は品性ないって言いたいの?」

え!い、いや滅相も…………

「というか……誰がロリサイコメンヘラブラコンじゃ────っ!!!!」

グワーッ!!

「ふんっ!……お兄ちゃんのことなんて…………全然好きじゃないんだからね──っ!」

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