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勇者として異世界転移したけど裏切られたので錬金術師やってます!  作者: HKmE
目眩く時空の消失=ロスト・クロノス編
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目眩く時空の消失=ロスト・クロノス #7

間に合った!!

あまりの動揺に正気を失い、発狂してしまいたくなったが、顔を両手で引っぱたき、思考を再加速させる。


(お義兄さんはもう殺された後か……だが、まだ世界神が倒されていない。)


「だとすれば猶予は10分ってところか……ルミナ。」


「ん!パパ、どうしたの?」


トテトテと近付いて抱きついてルミナはそう言った。

そんな風に上目遣いをするルミナを優しく引っ剥がし、目線を合わせて言う。


「今すぐ季ちゃんを連れて、できるだけ遠くへ逃げてくれ。」


「…………パパは?」


それは困ったような、誤魔化すような笑顔だった。


「なんとか、季ちゃんを説得してみるよ。」


勿論、ルミナはその笑顔の意味を理解していた。

だから、より一層強くぎゅっと抱きついて言う。


「……分かったの。…………()()()……?」


それに呼応するように、練も抱きしめ返して言う。


「あぁ、またね……だ。」


光を放ち、巨大な龍と化したルミナが練以外を連れて飛び立つ。


(……これで、本当に最悪の状況…………俺達の時間の季ちゃんが上書きされる事はなくなった。)


「さて、問題は…………。」


視線を豆粒程になった龍の後ろ姿から、季たちに戻す。


(季ちゃんをどう説得するか……だ。)


「あの空間から出てきた瞬間なら、神達が来るまで少し時間があるハズ……。」


(その瞬間に季ちゃんを説得し、世界神を分解、農耕神と時空神をそれぞれ季ちゃんとお義兄さんに渡せば、お互いのステータスが上書きされ、お義兄さんは復活、時間も戻って万事オッケー!)


それは分の悪い賭けどころか、殆ど成功するとは思えない机上の空論だったが、


「大丈夫、俺の錬金術は破壊神の1/4の力を持っている。破壊や分解、特に望む結末を引き寄せる事に関しては大得意だ。今回も……きっと上手くいくさ。」


そう自分を奮い立てた次の瞬間、空間が切り開かれ、少女が姿を現す。

予想よりも早い登場に一瞬日和るが、頭を振り口を開く。


「とき………………


しかし、


(…………声が、出ない……!?)


これが季ちゃんの能力なのか…………?練はそう疑ったが、


(…………違う。)


直ぐに正解を理解する。


(本能が、負けた。)


そのまま練は震える事もできず、ただ膝を折った。


(この距離で、その姿を視界に捉えただけで、本能が屈服した………………!!!)


その瞬間、レベルアップと同じ声で世界中にアナウンスが木霊した。


『世界神の消滅を確認────討伐者=神咲季』


うっとりとした様子の季が、歌うような声で言う。


「あぁ、今ならなんだって、できる気がします♪」


『条件達成────達成ボーナス:神咲季に『()()()』へのアクセス権限が与えられます』


瞬間、季の雰囲気がガラリと変わる。


「あはは。」


『アクセス権限:認証』


姿が歪み、


「あはははははははは!!!!!!!!」


『認証コード="THE FIRST"』


周囲の色が消える。


「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」


『システム再構築開始・・・・・・完了』




「あはっ♪」



これが、この世に初めて魔王が産まれた瞬間だった。

いつも読んでくれてありがとうございます!!

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