目眩く時空の消失=ロスト・クロノス #4
すみません……前の投稿から結構日が空いちゃいました……
でも毎日投稿はキツいですって!!
「ふぅ……なんとか脱出できた……。」
塔から這い出しながら練がそうボヤく。
『ご主人様……身体は大丈夫ですか?』
『一回融合を解除した方が……。』
そう二人が心配するのは、練の呼吸が浅く、早く、不自然だったからだ。
しかし、練ははにかみながらその提案を却下した。
「そうはいかないな。なるべく早く季ちゃんの近くに行ってあげたいんだ。それに……。」
そう言いながらギルドの外に出て、大通りでとある姿勢を取る。
『え?クラウチングスタート?』
『なんかやな予感…………。』
勿論、その予感は的中することとなる。
二人の静止も間に合わず、光速の何倍にも加速した練は翔び立ったのだった。
「この姿なら浮遊島までひとっ跳び……だッッ!!」
そんでもって浮遊島に頭から突っ込んだ。
『あ〜あ。やっぱりこうなると思った。』
『……ダーク姉、どうします?気を失っちゃってるみたいですけど……。』
『……もう私達で登っちゃおう!そのうち起きるでしょ。』
『あはは……ですね。』
一方その頃。
季の部屋の中で、ベットに横たわる季の事をレクスが心配そうに眺めていた。
……とその時、扉が開く音がした。レクスは振り向かず、要件だけを手短に聞いた。
(……レフア姉さんは?)
「ベットでぐっすりなの。」
3人の子ども達の中で最もパニックになったのがレフアだった。
季が倒れ、ダークとライトが消えた時にはまさに滝のような涙を流していた。
(そうか……体力は温存しておいた方がいいからな。下に降りるのは危険だし、食料もいつなくなるか分からない。)
そして、3人の子ども達の中で最も冷静だったのはレクスだった。
季が倒れた瞬間に、体温、鼓動等を調査し、肉体に異常がない事を確認した上で時空魔法で現在起きている事を調査、解析を始めていた。
ルミナの龍形態で浮遊島まで避難する事を提案したのも彼だ。
「でも大丈夫なの。パパが絶対に来てくれるの!」
ルミナはそう主張するが、レクスはあくまで冷静に、冷たい機械のように可能性を告げる。
(……どうかな。この規模の騒動だ。帰る手段を失っているかもしれない。)
「それでもパパは…………絶対に……。」
ルミナがギュッと拳を握り込んだその時。
「みんな……ただいま!」
奴は帰ってきた。
「パパ……!!!!」
いつも読んでくれてありがとうございます!!
今回は本編が薄いので、共進化形態について解説しようと思います。
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練の生命維持装置となった経験から、ダークとライトが練の肉体に細長い帯・線として入り込み、内部からステータスをブーストする。
あらゆる物理攻撃に二人の攻撃力が加算されるので、ほとんどの攻撃は一撃必殺となる。
ただし、リソース問題で体積の大きい物体は顕現できず、身体から離れるとものの数秒で消滅、還元されるので遠距離戦闘にはあまり向かない形態である。
また、何らかの要因でダーク、ライトの刀身が欠損している場合、変身は不完全なものになり、武器の顕現などの能力が使用不能になる。
限界突破と比べると、ステータス以外にもあらゆる身体能力が向上している上、効果時間は半永久的で身体への負担も少ない、応用力も考えると限界突破状態よりも強い。




