時空神と錬金術師の対決−中編
すみません…まだ続きます
どうもアホみたいなバフを掛けて神様と同等のステータスになった金子練です…でもこれだけ身体能力に差が出てるのに何で俺はちゃんと動けるんだ?
「練君っ!中々やるね!」
「そっちこそ!」
「まぁ、バフ掛けただけで神様と対等に戦える事が異常だと思うけどっ!」
剣が俺の髪を断ち切り俺の体を…
「《移動ッ!》」
裂く事はなかった
「あぁ!もう考え事は終わりだ!行くぞ!」
お互いが放った剣撃が交差し拮抗する
「くっ…練君は本当に異世界から来たの?使い方が上手すぎるんだけど!」
「知らない…よッ!」
「うわっ!」
吹っ飛ばされたクロノスが宙を舞い…
「時の支配-停滞」
空中で着地した
「何!?」
「油断は禁物だよ!」
クロノスの剣が練を切り裂く…が
「ここで死んだら面白く無いだろ?」
「ま、まさか虚像…⁉︎」
「御名答ッ!」
「マズ…!」
「かった〜!もう!無詠唱は魔力の消費もバカにならないのに…」
「なっ⁉︎」
当たっていた筈の攻撃の回避…
「時間を止めた…?」
「うっ…見破るのが早いよ!」
「言わなきゃバレなかったと思うんですけど」
「…うぅ…れ、練君のばかぁ!」
「ちょ!ちょっと!危ない!危ないから!」
「ばか!ばか!ばか!ばかぁ!!」
「危ないって!」
金子練、君は攻撃が確実に避けることが出来て受け止めるにはリスクが高い大振りばかりだったって事をもう少し考えるべきだったんじゃないのかな?
「うっ何だ…!誰だ…?」
まぁ、私が今警告した所で意味が無いか、もう陣は完成しちゃってるみたいだしさ
「ちょっと練君?」
「陣?…まさか!」
「えっ…バレちゃった⁉︎」
「いいや、言わなきゃ分からなかったよ?」
「…練君のばかぁ!!」
「ごめんごめん…陣…魔法陣?」
「残念!魔法陣じゃなくて魔導陣だよ!」
「魔導陣?」
「ふっふっふ…行くよ!平行時間‼︎」
魔力を注がれた魔導陣が光り輝き効力を発揮した…
「…どういう事だ?」
様には見えないな
「見てれば分かるよ!平行時間-2!」
「いきなり2かよ!」
「行くよ!」
さっきまでの攻撃とは明らかに違う…!
「くっ!」
「パラレルタイムはね…」
発動時に11体の自分を平行時間に生み出し段階を積む毎に未来へと分身を移動させる…その分身はこちらの時間軸に一方的に干渉する事ができる…更に発動者は分身の行動さえ操る事が出来る、俗に言うチートと言うやつだ、弱点は…発動するまでが遅い事だ
じゃあダメじゃん!…まぁ助言ありがとう…ところでお前は誰なんだ?
今正体を明かしたら面白く無いだろう?
面白くなるから明かしてくれ
…じゃあヒントをあげよう…私はお前に最も近い者だ
最も近い者…
「なんか説明したのにしてない気分…」
「ごめんごめん…パラレルタイム…面倒だな…でも!」
向こうからしか干渉出来ないなら!
「自分から攻撃すればいいって?」
「やっぱりそれだけじゃ無いよね…」
「こちらから干渉すればその攻撃にも干渉出来るってことだよ!」
「そっちかよ!」
「要するに分散と収束!それがパラレルタイムの力!」
「成る程…最大12倍…それってずるじゃん!」
リミットブレイクは20倍なんだけど…
「ブーメランッ!」
「一人で喋ってる…」
「尺的に次回に続きそう…」
「誰と話してるの!」




