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お正月だって!お正月なんて知るか!!

今日はね、大盛り!投稿遅れてごめんね!

「そうだった!シルクに孫娘(?)見せてあげないとだな!!

……ってあれ?お母様?お母様って言った?」


「はい、お母様です。」


「へぇ〜。そういえばあの時──シルフィアを助けた時には居なかったと思うんだが……。」


確か、あそこに居たのは広い城にシルフィアとシルクの二人だけだった。


「あぁそれは……私の病気を治す薬を探しに行っていたんです。」


「そうか……なんか、シルクはそういうのできなさそうだもんな。」


「あ、分かります?そうなんですよね〜。」


「…………。」


「…………。」


気まずい間が少しだけあった。

それは所謂、お見合いにおいての、「あとは若いお二人で──」的な展開で二人きりにされたような雰囲気であった!


「もしかして……お兄様、ちょっと緊張してます?」


「し、してないけど?!ぜ、全然!してないけどォ!?」


「へぇ〜じゃあ今すぐでも行けますよね?」


見ると、彼女は既に魔導記憶を展開し終わっており────


「──は?」


練がツッコミをする暇も隙もなく、二人は転移魔法に飲み込まれる。

そして次に目を見開いた時には。


「はい、到着ですっ!」


「そりゃないだろうよォ────ッッ!!!」


エルフの国の中央で不幸を嘆く男がそこに居た。


「今日は私がお兄様を独り占めしたくて……だめ、でしたか?」


「く…………かわいい……!」


それはシルフィアが珍しくした、めっちゃあざとい上目遣いだったので不覚にも練は一言呟いてしまった。


「えっ?なんですか?全然聞こえなかったです!もう一回言ってください!!」


「おっと今日はいつになくご機嫌ですねシルフィアさん。」


「はい!ご機嫌ですっ!」


「おやそれは良かったですね〜。」


「はいっ!」


──と、突如その場に風が吹き荒れる。


「な、なんだこれ?と、突風!?まさか……俺達は既に攻撃を受けているのか──ッ?!」


「大丈夫です!ほら、しゃきっとして下さい!」


「シルフィアちゃんお帰り〜!!」


その声はまるでF1カーに乗っているかのようで、実際のところドップラー効果が非常によく効いていたし、事実彼女はF1カー並の速度でシルフィアの前に現われた。


「うふふ〜。」


全体的にゆるっとした雰囲気を醸し出す女性が微笑む。

騙されるな。こいつはF1だ。


「ん?なんだこのばb」


『ババア』。そう続けようとしたが、


(あれ?喋れないぞ〜。)


モゴモゴと口が動くだけで言葉を形に出来ない。

不思議に思っていると、シルフィアが小声で説明してくれた。


「お兄様が変な事言おうとするからですよ?

……お口チャックです!」


(それは……ありがとう?)


「もっと感謝していいんですよ?」


「……ところで、この人はもしかして……。」


「紹介します。私のお母様ですっ!」


よく観察してみると、エルフ耳や顔の造形など、シルフィアに雰囲気が似ている部分が多々見られる。

だが、大きな違いはドレスの下の豊満な──


「格差ァ!」


余計な事を口走った練は、鳩尾にシルフィアの拳を貰い「ぐぇっ」と情けない声を漏らしていた。

だが、事実そこに格差はあった。

思わず練が世の不平等さを叫んでしまうほどの格差が。


「どうも〜フィオネムアで〜す。シルフィアのママで〜す。」


そう言いながらピースサインをサービスしてもらった。結構うきうきですねお義理母様(仮)……。

そんでもって、その動きに連動して格差の原因も跳ねる跳ねる。


「おぉ……すごい…………あの、何というか元気ですよね。」


正直母親自ら薬を探しに行っていたと聞いて、冗談だろうと思っていたが、今なら分かる。この人ならやりかねない。


「うん!すごく元気なんです──じゃなくて、お兄様、自己紹介ですよ!」


「あらあら、いいんですよ〜練さんについてはパパから聞いているので〜。」


パパ……シルクのことだろうか。そう練は推察する。


「あっ、そうだったんですか。どうも〜錬金術師の金子練です〜。」


すると、よく通る声がその言葉を横切るようにして響いた。


「あぁ、耳にオクトプスができるまで聞かされたよ。」


それは、またしてもシルフィアに容姿がよく似ていて、どこが中性的な雰囲気を漂わせていた。


「…………??耳に……なんて?」


「ことわざだよ!飽きるほど聞いたって意味の……ったく…………。」


「……あぁ、耳にタコができるってやつか!」


(エルフ特有のことわざとか単語って不思議な響きが多いよな……なんかエセ日本語を聞いてるみたいな感じだ。)


「えーっと、その。この人は私の────」


シルフィアがそう言いかけたその時。


「──逢いたかったよシルフィア!さぁ、おねーさまと誓いの……ンちゅ〜〜!!」


突如、芸術的な、所謂ルパンダイブでシルフィアに突撃した!!だがしかし、


「『転移』。」


シルフィアが呆れ顔で展開した魔法が発動し、その姿が掻き消える。


「…………え?誰?今の誰なの?」


「……この国の第一王女にして、王位継承者。

フィアルーン・エルティです。」


「……え?シルフィアは?」


「……第二王女です。つまりは、()()が私の姉です。」


そう話すシルフィアとシルクが重なった。

……そういうのも似るんだね、親子って。


「……それは……まぁ…………苦労したんだな。」


「えぇ、それはとっても……。」


「まぁ、あの子は少し過保護なところがありますから〜。」


「というかお姉さん転移しちゃったけど大丈夫なの?」


「大丈夫ですよ〜!シルフィアちゃんはお姉ちゃんが大好きなので〜!」


その理屈は不明だが、恐らく『大好きだからそれほど遠くには転移させていないだろう』というニュアンスだろう。と練は受け取った。


「大好きじゃないですよ!!

……まぁ、でも、嫌いじゃないです。家族ですし。」


「わぁ、照れちゃってかわいい。」


「照れてないです!!」


「因みに、これまでお付き合いはされた事あるんですか〜?

私、それが気になって気になって!」


そのテンションはまるで、修学旅行で恒例の恋バナをするときのテンションだった。

ま、実際に恋バナを聞いているわけなんだが。


(お兄様、変なこと言わないようにしてくださいね。)


(あぁ、分かってる。)


「えっと、現在進行形でシルフィア含めて3人と────」


「──シルフィアちゃん。この男は駄目よ。クズだわ。」


「れ、練さんがこんな奴だったなんて……。」


「お兄様────ッ!??????」


「唐突な人格否定!?いやでもそうだよな……印象悪くなるよなぁ……。」


「…………?????え、どして?どうして?変なこと言わないでって、言いましたよね????」


「変な嘘つくよりも良いかなって。」


「いやそんな気持ちの良い笑顔で言われましても!!」


「練さん、正直に話してくれてありがとうございます。」


「はい!正直だけがモットーなんで!」


「でもダメなものはダメよ。」


「ショボーン。」


「シルフィアちゃんも、きっともっといい人が見つかるわ!なんならお母さんが探してあげるわ!!」


「で、でも……お兄様との子供がもう……。」


「「「こ、子供ォ!?」」」


「…………なんか、俺って健全とは程遠い存在なのかも。」


「え〜!どんな名前にしたのかしら!会いに行っていいかしら!いいえ、今すぐ会いに行くわ!!」


「な、なんでこんな男なんかと……この私と最強エルフイレブンブラザーズ作るって言ったでしょ!?」


「言ってませんし聞いてませんし意味わかりませんっ!!!」


「というかこの人いつ帰ってきた!?」


「さっき!!」


「…………え!?シルフィア…………え?……練さん?え?子供…………え?」


「おおお落ち着けシルク!こ、これには深い訳が…………!」


「私が話しますよ!事の顛末を!!」


「「「よし、聞こうじゃないか。」」」


「待て!絶対に語弊が発生するぞ!?頼むから俺に話をさせてくれ──ッ!!」


「「「だめです。」」」


「なんでこんな息ぴったりなのこの人たち!!」


「エルフですから。」


「エルフってそーなの!?」


「そーなんです。」


「では、語ります────(中略)お兄様は、私の事を深く、それはそれは深く想って下さっていたのですが、中々告白の勇気が出ず、やきもきとした日々を過ごして居られました。えぇ!鈍感な私が気付くくらいには!

ですから私から…………その、キスを!!」


「あっ、キスは恥ずかしいんだ。」


「当たり前です!!」


「なるほど……そうだったのか…………。」


「そうなんですお姉様!…………あれ?お姉様は……?」


……さて、流れ流れる超展開、暴走した展開はなんと、シルフィアの股下70センチにまで及んでいた。


「わかる……わかるぞ…………!シルフィアの全てが!そこはそんな感じなのか!!」


「なにしてんねんッッ!!!!」


自らの足元に寝転がり、スケッチブックに筆を走らせていた姉を蹴り飛ばしながらシルフィアはそういった。


「ガフッ!?」


「あぁっ!怒りのあまりシルフィアが大阪弁を!!」


「うーん。怒っていてもあんなに可愛いパンツを履いていると思うと、流石にかわいい。」


「…………やっぱり潰しましょう!()()は存在そのものが罪です。」


そう憤るシルフィアを横目に、フィアルーンは。


「で、お前どう思うこれ。」


なんと自らが描いたスケッチをあろうことが練に見せつけていたのだった!!


「──って!何見せてるんですかぁ!!?」


「助平なスケッチ!」


因みにうさぎ柄でした。


「というかお兄様も見ないで下さいよ!!!」


だが、しかし。


「…………なぁ、シルフィア嫌がってるじゃん。辞めとけよ。なんか分かんないけどお姉さんなんだろ?」


「…………ぁ?」


その返答にはフィアルーンも、シルフィアでさえも驚愕した。


「…………え?もしかして、華蓮さんだったんですか?」


「失敬な!!あんな偽者と一緒にするな!!」


「え?本物ですか?…………なんか逆に気持ち悪いです……。」


「なんでだよ!?」


「そうか……なるほど…………なるほどな……!分かったぞ。貴様とは分かり合えないという事がなァッ!!!」


「なんだと?」


「お待ちなさい。」


それは、正に鶴の一声。全員がフィオネムアの方を一斉に見詰めた。

そして、フィオネムアの次のセリフは──


「エルフの恋は奪い合い。正々堂々殺し合いで決めれば良いと思います〜。」


「な、何言ってるんですか!?」


「え、エルフってそんな野蛮な種族だったのか……。」


「違います!野蛮なのはお母様です!!」


()()()()()()()()()()()()ッ!!!覚悟しろ!!このムッツリスケベがッッ!!!」


「あぁ!?ムッツリだとォ!?やってやろうじゃねぇか!!男なら拳ィ!!喧嘩だよなぁッ!!!かかってこいや!!」

いつも読んで頂きありがとうございます〜!

そして読者の皆様、あけましておめでとうございます!どうも薄明です。

さて、お正月ですよお正月!!お正月……なんですが…………


「え?なんで俺、土下座させられてるん?」


「禊だ作者。お前が今年ついた嘘についてのな。」


「わぉ…………え?俺そんなに嘘ついてた?」


「投稿頻度上げるって話は?」


「うっ……。」


「夏休みに誠意製作中って言ってたルミナのイラストは???」


「そ、それはいま70%くらい……。」


「ホントは?」


「40%くらいです……。」


「潰す。」


「いやいやいやいや!!待って!待って下さい!!」


「じゃあ今年の目標を言え!!」


「…………えっと。」


「更新頻度上げてイラストも書いて頑張る、だろォっ!??」


「うす!!更新頻度上げてイラストも書きます!頑張ります!!」


「よし!行け!!」


「うおおおお!!!今年もよろしくおねがいします────ッッッ!!!!!」


……ということで今年は頑張ります。

よろしくおねがいします。

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