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反抗期って突然ですね。

閑話休題(?)

ここから新しい話が始まるよ──っ!!!

さてさて、突然番外長編として挟まれた季ちゃんがクロノスになる前のお話ですが。

季ちゃんが最強で無限に暴れ回るお話でしたが。

それは、一旦置いておいて。

食卓を囲む一家の姿を覗いてみましょう。


「ぱぱーごはんおかわりー!」


「…………あむ、あむ。」


一人は拙いながらも白米を、溢さずしっかりと口へ運び、もう一人は危なげな手付きでハンバーグを狙っている。


「よし!沢山食べて大きくなるんだぞ〜!」


「ぱぱありがとー!」


頬にご飯粒を引っ付けながらも、練へと満面の笑顔を展開する少女────


「よーし!いい子だぞレフア〜!」


否、現在進行系で頭を撫でられている幼女は練の……正確には練とシルフィアの娘。

名を『レフア』という。


「えへへ〜〜。」


笑顔ではにかむレフアを見ると、在りし日のルミナを見ているような気がしてこちらもほっこりする。

彼女らの笑顔には庇護欲やら何やらを呼び起こす魔力があるのだ。


(べ、別に浮気してるわけじゃないんだからねッ!フンッ!!)


などど浮ついているその一方で、


「あむ…………ケホッケホッ!」


ハンバーグが喉に詰まったのか、少し咳込む赤ん坊。


「レクスッ…………大丈夫だぞ〜大丈夫…………。」


その背中を焦りと恐れを半分ずつにしてゆっくりと叩く。


「…………けぷっ。あぅ〜。」


…………どうやら事無きことを得たようで、次の瞬間にはまた頻りにフォークを動かしていた。


「……焦らなくても大丈夫、直ぐに大きくなるからな!なんたって俺と季ちゃんの…………な!!!!」


我が息子の一貫した無視行動に、アホほど早い第二次反抗期到来を予感した父親はうんうん唸っている。

そして、いち早くご飯を食べ終わった『少女』は────。


「…………ごちそうさまなの。」


「ん?ルミナ、もう食べなくてもいいのか?食器は纏めて洗うから────」


「ルミナはお姉さんだから大丈夫なの!食器も洗えるの!」


そう少し突っぱねるように言い残し、リビングを後にした。


「…………ルミナ……。」


「ねぇ、練くん。やっぱりこの子達は私達が面倒見るから、練くんはルミナちゃんを…………。」


「そうですよ!ルミナちゃん絶対反抗期来ちゃいますよ?洗濯物を別々にされちゃいますよ?寝室別にされちゃいますよ?」


(そういえば……最近同じ布団で寝てない。)

(そういえば……最近先に風呂に入っちゃう。)

(そういえば……最近妙によそよそしい。)

(そういえば……………………!)


「やめろ──ッ!!その微妙に胸に来る例え話の数々を俺に突きつけるのをやめろ──ッッ!!」


さて、そんな事を考えてる内に成長期とかいうレベルじゃない位早く成長しているレフアちゃんは、ご飯を完璧に食べ尽くしたようで、パタパタとこちらに駆けて来ていた。


「ぱぱごちそうさま!」


…………あれ?また伸びてない?


「あぁ、うん!」


…………え?伸びてるよな?さっきまでルミナと同じくらいだったのにもう一緒くらいまで来てるよな……?!


「ままー!あそぼ!!」


「あっえーっと……何しましょうか…………」


一方、レフアは突然のリクエスト。

シルフィアは少し不意を衝かれたようで返答が少し遅れた。


「じゃあ……鬼ごっこしましょうか。」


「うん!鬼ごっこするー!!」


レフアに連れられて行くシルフィアの横顔が一瞬、ちらりとこちらを見る。

何やら言いたげな表情で────


「──練くん。また無茶しようとしてるでしょ?」


それは、完全にシルフィアの意見の代弁と言っても良いだろう。

それほどまでに、露骨に、剥き出しに、赤裸々に、ありのままに、ルミナが拗ねてしまうほど、ルミナに構ってあげられなくなるほど、練は()()()()()()()()のだ。


「え?いや…………。」


ふと、季が息遣いが聞こえる程の距離まで肉薄する。

「いつの間に」なんて言葉が出てくる前にぐいっと、練に体を突き出してもたれ掛かってくる。


「私の『メンタルハック』の前に隠し事はできないよ?」


(『メンタルハック』……確か、精神に関わる全てのスキルを統合したスキル…………だったか?)


「あはは……季ちゃんには、敵わないな。」


「…………なーんてね。そんな能力(スキル)無くても気付くよ。」


そう言うと彼女は目を伏せ──つまりは頭を預ける形になって。


「心配……なんだ。また、練くんが何処かに行っちゃうかもって。

私達の……誰も、ついて行けないような所に、一人で。」


泣き出しそうな顔を隠すようにそう言うのだ。

あぁ、本当に敵わない。心の底からそう思った。

だから、隠し事はしない。心の底からそう誓った。


「…………無茶苦茶、それぐらいしないと駄目なんだ。」


「駄目……?なんで。」


「今までサボってた分のツケが来てるんだろうな。

どうやら錬金術は半分だけじゃ機能しないらしい。」


それは、練にとって重用で、『金子練』を揺るがすような事だった。


「……どうして。」


「ん?さぁ────」


──分からない。それを言葉にする前に、季が言葉を続ける。


「どうしてそれが無茶する理由になるの?」


「ッ…………それは。」


回答は、出て来ない。


「……あぶ。」


そして赤ん坊……レクスは思う。


(馬鹿だな。それじゃあ、「お前達と無理して一緒にいた」って言ってるようなものじゃないか。)


赤ん坊にそぐわない程大人びた心で、まるで見透かすように。


「ぶー。」


(ま、力を失った『なろう系』なんてそんなもんか。

自分の力で解決できてしまっていたから、自分の力だけを頼る。

……『人に頼る』っていうのを忘れてしまったってのが正しいか。)


「だー。」


(ま、こんなのでも俺の父親だ。ちょっと早めな親孝行でもしてやるか。

幸いその為の力はマ…………母さんからもらってる。)


「…………だ──。」


(『World_time→hac』)


瞬間、時が止まる。


「…………?あれ?時間止まった?……もしかしてレクス?

…………レクス!?あっ!ちょっと行かないで!悪戯しないで?!ママ出られなくなっちゃったから!」


そう、練に抱き締められたままの季を残して。


(さぁ、ハッキング開始だ。)


「レクス!?レクス──っっっ??!!!!?!!」

いつも読んでくれてありがとうございます!!


……え?投稿したの3ヶ月前?

………………気の所為じゃないですか?

きのせーきのせー。はい。


すいませんでしたぁぁぁぁあああああ────────ッッッッッッ!!!!!!!!

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