<悲報>災厄の時空神さん、この世に生まれてしまう。(調子ノリな史上最強!知らず識らずのプレミ編)
クロノスちゃんの過去編はもうちょっとだけ!
なお、作者もプレミする模様。
326部が2/15日に投稿された作品になっています!お気を付けを……
「……ん?なんか再生止まったけど……不調?」
「……その後、季は冒険者となる道を選び、『絶極!翡翠色の彩光』を初単独クリアするなど、特級冒険者『孤高の黒薔薇』として冒険者として至高の名声を手にするのでした。」
「いや厨二臭ッ!?……というか、そこの辺りのストーリーないの?」
「いや、作………………いいや。うん。」
「『作……』なんだって?というか作者が書くの面倒いからとかだろ?たぶん。」
「いや……多分作者のせいとかなんというか……偶々ここだけ世界に記録されてたんだよ。この辺りから世界の記録が消え始めててね。まぁ数千年前からの事だから気にしてないけどね。」
「世界?記録?数千年?」
「…………うん。余計な事を口走っちゃったみたいね。うん。
じゃあ、此処からは私目線。私が語り部として君に教えてあげよう!」
「やつたー!続きがわかるぞー!」
「では、コホン。『それは、ある日暮れの事でした。』
異世界と言いましても、地球や日本の様に四季がある。
それが起きたのは、まだ少し冷え込むような春の始め頃。
一人の少女…………それは、神の中でも少し話題になっている少女でした。
曰く、「暇潰しの相手に丁度いい。」と。
……さて、少女は丁度、翡翠色の彩光の奥地に眠っていた『毒龍樹』を倒した戦利品を持ち帰り、兄の待つ家へと帰るところでした。
白い麻の様な材質の手拭いで額にジワリと浮き出た汗を拭う。
……少年は青年になっていました。彼の妹が言うには、「元よりも筋肉質でカッコいい」そうで、彼が複雑そうな表情で笑っていたのを覚えています。
そして、農作業が一段落したのでしょう。
農具を小屋に仕舞い終え、伸びをした青年に「お兄様。」と、声をかける者が居ました。
兄は、はにかみながら手を振り、飛び付く少女をガッシリと抱き留めた。
少女は、すっかり走れるようになっていました。
……見違えるようでした。
「お帰り、季。」
「ただいま。お兄様。
……とと、そうでした。これを渡そうと思ってたんです!はい!」
少女が渡したのは、レモンの様な……種ではなく、『実』位の大きさをした種でした。拳よりは大きいでしょうね。
「これ……どうしたんだ?」
まぁ、十中八九迷宮での戦利品だと兄は思っていましたが、言いませんでした。普通に妹には優しいので。
「えへへ〜迷宮で手に入れたんです!」
『えへへ〜』なんて勝ち誇った表情で言うからには魔物から勝ち取った戦利品なのでしょう。そんでもって今迄みたいに魔物が生えてきたりするのでしょう。どうせそうなのでしょう…………が、
「そっか……凄いな季は!」
ですが。そんな褒めて欲しそうな子犬の様にニコニコな妹の好意を無下には出来ないでしょう。
勿論褒めてました。ナデナデです。
「えへへ〜。」
「それじゃあここにでも植えておくよ。奇麗な花が咲くといいな。」
そこは、季が変な種を持ってきた時用の栄養が無いに等しい土でしたが、今日も季は気付きませんでした。ぴえん。
「ぴえん。」
「…………もしかしてふざけてる?」
「いいえ、全然?」
……と、種を地面に埋めた二人はその場を後にするのでした。
そして、それがまさか災いの目になるだなんてまだ、知る由もなかったのです。
いつも読んでくれてありがとうございます!!
災い……一体なんなんでしょうね。




