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<悲報>災厄の時空神さん、この世に生まれてしまう。(異世界に転生した程度で俺から逃げ切れると思うな!)

え〜審査の結果。この「勇者として異世界転移したけど裏切られたので錬金術師やってます!」

って物語はまだまだ続きそうです。

『本編完結済み』とかタグに付けたけどまだ続くわ。じゃ!

その男が行った行動といえば、爽やかな笑顔を保ったまま、ゆっくりと腕を天高く挙げることくらいだった。


「何者……なんですか……?」


そう聞いた瞬間、熱いこの男の瞳が一瞬曇りを見せた。

それと同時、二の腕は肩と並行、それに垂直になるように前腕を持ち上げる……!それは最も認知度の高いボディビルポーズ、ダブルバイセップス!!


「えぇ…………?」


男はにかっと笑うばかり……いや、また違うポーズを取ろうとしているらしい。

リラックスした状態を打ち壊し、取るポーズが…………!


「大丈夫か!?季!!」


完成する前に外────正確には壁に空いた穴からその声が聞こえた。

……その声が耳に入ってきた時、その少女が不意に流した涙。

思わず筋肉男すら絶句した。


「…………お兄……様……?なんで……?」


髪の毛の色やら身長やらが少し違うようだが、その声だけは元のまま。

この世で一人だけの兄の声、忘れるはずもない。

けれど、そんな懐かしさよりも恥ずかしさが先行したせいで、そんな付属品のような言葉が溢れる。

そんな反射的な「やっちゃった。」なんて言葉をつぶやく前に。


「なんでもへったくれもあるか。たった一人の妹を一人にするほど俺は冷たくない。」


格好のつかない表情。その抱擁は妹にそれを見られるのが恥ずかしかった結果かも知れない。

それでも、そんな抱擁でも、互いの不安を取り除くには十分で、互いの温もりを感じ取るには十二分だった。

そして…………ふと、季が柔らかく笑った。


「お兄様の情けない顔。久し振りに見ました。」


どうやらその抱擁は少し遅すぎたようだ。

耳の端が更に真っ赤になるので、やっぱり季がまた笑った。


「っ!?…………そ、そんな事より…………神様も酷いことをするもんだ……よりによってこんな身体に……!!」


それは、抱き留めた瞬間の骨張った感触から来る感想だった。

吹けば倒れそうで、その肝心の骨は赤子の手を捻るくらい簡単に折れてしまいそうだった。

けれど彼女は「でも」と続ける。


「でもお兄様。私、全然苦しくないんです。」


それは、信じられない言葉だった。

最後の最期まで苦しまず、痛がらず、一切の不満を漏らさなかった妹の言葉。

大丈夫というあるハズのない嘘を一生涯貫き通した妹の言葉。

それを簡単に信じてやるには傍で苦しみ過ぎたのだ。


「本当……か?……本当に、苦しくないんだな……?辛くないか?……嫌じゃないか?…………嘘じゃ、ないな?」


「はい!今なら走ったりだって出来そうです!

ぁ…………えへへ。」


「どうした?やっぱり気になる事が────」


「いえ、大声を出しても胸が傷まなくて……びっくりしちゃいました。」


それは、本当に無事なんだという安堵が様々な負の感情を塗り潰す瞬間だった。

あぁ、もう大丈夫なんだ。あぁ、もうこれからは苦しまないんだ。あぁ、もう苦しむ姿を見なくてもいいんだ。


「────ッ…………そうか。良かった。

……神様に感謝、だな。」


「はい!」


「後は……先輩にも。ありがとうございます。俺だと季を探しきれなかった…………手遅れになる、ところだった。」


「んん、問題ないさ!兄弟の美しき絆、その為なら私の友も喜んで力を貸すよ!」


「…………友……?それってもしかして………………。」


「so!!筋肉ッッ!!!!ハッハッハッハッハッハ──────ッッ!!!!!」




さて、そろそろ画面の外が五月蝿くなってきてトレイアがウンザリし始めた頃だろう。

ということで、再生停止と。


「知ってる────ッッ!!!こいつ知ってる!!!こいつクールだろ!?なんでこの時代に生きてんの!?えっ神話生物?いや神話の時代から生きてるのおかしいでしょ!?トレイア────!!!!!」


そんな事を口走りながら水晶に映し出された映像を指し示すのは金子練(ぶがいしゃ)

感動シーンの直後に筋肉をブチ込まれて現在絶賛発狂中です。


「はいはいうっさい!……もう……これが世界を救った英雄さん?なんか私が関与してるの恥ずかしいから人格矯正の試練にブチ込むね?がんばれー!」


練がまだ見ぬ試練に戦慄しているのを呆れ100%の溜息混じりにトレイアは手元の資料を覗き込む。


「……冗談は置いといて、えぇっと。クールさんね。

…………クール・クラウソラス・デヴォート。

筋肉長耳族(マッシブエルフ)(757765)。」


「…………ななじゅ……?な、なんて?75歳?」


聞き間違いだと思った?うん、ほんと。

あいつリアル75万歳。神さまかな?


「……ホントに75万歳だよ。映像(こっち)の方は500歳位だけど。

なになに……筋肉の過剰強化により、完全耐性(物理)を()()

通常では防げない老化や存在破壊、理屈に対する耐性を持つ────」


『理屈耐性』ピンと来ないよね。うん、俺も。


「……ちょっと待って?理屈耐性って何?老化と存在破壊とかいうのに耐性を持ってるのは受け入れたよ?なんとかね!

でも理屈に耐性を持ってるっていう概念がわかんないんだけどッ!?」


「……えーと、『不可能』を筋肉で()()()()解決する時に、その反動やら条件やらをなしにできる…………つまりどんな事も筋肉で破壊できる……っぽい。」


つまりは筋肉は総てを解決するんだよ!!みんなも筋トレしよう!俺はしない!


「…………は?お前が破壊神なれや。なに、なに……いやなに?主人公の同位体3人が融合して出来る事はムキムキ待っ著エルフが再現できますってぇ!?

……せやな、主人公辞めるわ。はい、次回から『筋肉ダルマは破壊神?「ちょっwww筋肉育て過ぎて敵いないんだけど!!」』をお送りするから。」


「ちょっと──ッッ!?」


これが主人公なのバグでしょ。

いつも読んでくれてありがとうございますなんだぜ!

続くってじゃあどれくらい続くの?って感じだけど、一繋がりのストーリー4つ分くらいだぜ!

結構づづくね!

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