うそやーん
丁度、彼が娘を撫でていた時のこと。
手元に反応があった。
「おっ、カオスがこっちに来たがってるな。」
「カオスちゃん来るのー?」
「あぁ、直ぐにな!」
魔剣とか聖剣とか仰々しい名前を冠する武具は使用者が呼べば直ぐに手元に転送される。
え?物理的に有り得ない?ここ異世界やぞ。
「ふう、ご主兄様、さっきぶりですね。」
ただし、カオスは剣であって少女なので、手元に生じた揺らぎから一回転して出てくる。
回転するのはカッコいいから…らしい。
「どうかしたのか?」
「カオスちゃん!」
「うふふ。季ちゃんがおめでたでした。」
「……もう、驚かない!もう驚かないぞ…ッ!!」
「それでですね。」
「……あれ?カオス……ちゃん?」
振り返ると、そこには白と黒の拘束具。
それはルミナを完全に拘束していた。
「ぁ…っ?……アハハハ……。冗談だろ?カオス!?」
「冗談だろって、言いたいのは私の方です。」
「……えっと……その節は…って危なっ!?」
ブォン!尋常ではない威力の剣が振るわれた。
「あはは!それでね、ご主兄様には私だけを見てて欲しいんだ♪」
「……カオス?」
普段の彼女からは想像できない言葉と行動に違和感が拭えない。
全身が警鐘を鳴らした。
「私は、ルミナちゃんも、シルフィアちゃんも、季ちゃんも好き。
でも、もーっとご主兄様の方が好きなんだー!」
「一体どうするつもりだ…?」
「ご主兄様と一緒になります。」
目の前の少女は笑顔でそう言い放った。
「……は?」
「ご主兄様の身体を壊して、私無しでは生きれないようになって貰います。」
「……ッ!?」
「私が、ご主兄様の身体になるんです。
それって実質×××ですよね?」
「なッ!?お前…一体どこでその単語を…!?」
「ご主兄様が教えてくれたじゃないですか。」
「……俺!?」
「えぇ、私はご主兄様の記憶から生まれた存在です。不思議じゃありませんでしたか?生まれつき言葉が話せるなんて。」
「……!」
「覚えてないでしょうね。私自身はアビスに奪われてつぎはぎになった記憶を参照した姿らしいですから。
勿論知っていますよ。日本の事も。」
そういえば、カオスはあの2人と違って巨乳だし、女子高生っぽい。
元の俺ってこういうのが好きなのか?
「ご主兄様、私はね。いつも不安だったんですよ。」
「私はモノなんですよ。捨てられるかもって、いっつも不安でした。」
「そうだった…のか。」
「だから……頑張って修行したのに……。」
「カオス……ごめん。」
「謝って済む問題じゃありませんよ。」
「……!これは……!!」
懐かしい剣。ダークとライトの剣だ。
カオスとなり2人が混じり合う前の剣。
「ご主兄様、私と戦いなさい。
私に使われるのではなくて、使う側だと証明して。」
「……分かった。それで、お前が納得できるなら…!!」
いつも読んでくれてありがとうございます。
今日は間に挟む地の文を少なくしたんですけど
(思いつかなかった……)どうでした?
多いのと少ないの、どっちがいいですか?




