金子練
「さぁ……死になさいッッッ!!!!!!」
脳漿がぶち撒けられ、床を一色に染める。
「…………ッ!?」
硝煙を燻らせた白黒の銃を肩に担いだ少女が口笛を吹いた。
「……良い腕だ、お前のような狙撃兵が居れば……いや、忘れろ。」
「いやいや、私は貴方でしょう?
練習したら上手くなるんじゃない?というか、駄弁ってないで行って来なさいよ。」
既に、その男はそこに降り立っていた。
全てを消し去る剣を携えた男。
「もう1人の金子練…………!!!!!!」
「悪いが、お前には構ってられん……華蓮!!!」
「もうやってる!!早くみんなも!!!!」
「何を………している……!!!貴様らァ!!!!!何をするつもりだぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」
声が聞こえた。
「ーーーーー」
知っているような気がした。
「ーーーーーーー」
いつもそばに居た気がした。
「ーーーー」
大好きだった気がした。
「ーー」
大好きだった。
「俺は…………俺は……俺はッ!!!」
俺は知っている。
いつもそばに居た。
大好きだ。本当にだ。
「俺は……俺の……俺の名前はーーーー」
『試練を達成しました。』
「お兄様」「「ご主兄様」」「練君」「パパ」
「兄さん」「お前…」
『試練:神へと到る試練』
「そうか…………」
世界が砕けた。
『試練達成……おめでとうございます。
貴方をずっと観てきました、貴方は世界を超越しました。』
『金子練、貴方に新しい名を授けます。
名称の変更。終末神エンディング…さぁ、目覚める時間です、総てを……終わらせて下さい。』
空が、青に染まる。
それに呼応するように、精神も透き通っていた。
「総てを終わらせろ……か、重いな。」
「あぁ、重い。重いなぁ……1人じゃ、背負えないくらい。」
「だから、私達がいるんだろうね。」
「行くぞ……俺。世界を救いにな…!!!」
「……みんな、ありがとうな。」
「パパッ!!!」「お兄様!!!」
「ご主兄様……」「れ…ん……くん………!!!」
身体が動いた。
寝起きなのが嘘のように全身に力が漲る。
「ば……バカな………!!!こんな…………こんな奇跡が………!?」
「クロノスちゃん……今、助ける。」
魔法陣が砕け散る。
いや、まるでそんな物は最初から存在しなかったかのように消え失せた。
「な……なに…………なにをした!!」
「錬金ちまっただけだ……みんな、避難を!!」
一瞬だった。
その場にいた少女達は一瞬で姿を消した。
「まさか……錬金術の進化版……全てを終わらせる能力だと言うの!?そんな……そんな能力が……ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
全身から深淵の触手が伸び、練に接近する。
「アビス、お前がいない世界が、俺のトゥルーエンドだ。」
余りに呆気なく、それは消滅した。
「終わった……のか。最高の腐れ縁だったよ。アビス。」
いつも読んでくれてありがとうございます。
これで、完結です。
後は後日談などを投稿します。




