授業はまともなんだね
おはよう!うん!いい朝だ!思わず叫びたくなった金子練です
「おはようございますッッッッ!!」
「おはよう、もう朝か…」
「…起きてたの?」
「あぁ、この本が面白くてついね」
「…ちゃんと寝ろよ?」
「あぁ、善処するよ」
「…取りあえず朝ごはん食べに行こう」
「そうしようか」
朝食はパンとサラダだった、THE、朝ごはんって感じだな
「じゃ、またな~」
「あぁ、また」
それにしてもどうやって入るかな…
いや、普通に入れよ!
「自分でツッコミ寂しいな~っと…」
「パパーおはようなのー」
「練君、おはよう」
「お兄様、おはようございます」
「おう!おはよう!」
「…貴様の事だから遅れて来ると思ったのだがな、金子練」
「へっ!残念だったな!」
「本当にギリギリだったがな」
「全員いるな、それじゃあ授業始めるぞー」
…本当に遅れる所だったな
「魔術を使用する上で大切な事は魔術発動までの時間だ、これを短縮出来れば魔力のロスも少なくなり、隙も少なくなる、ただ…無詠唱は止めた方が良い、魔力を湯水の様に使う上に威力もがた落ちだ、その点、詠唱省略なら普通に詠唱を行うより魔力を多く使うが威力はあまり変わらない…無詠唱を使ってる奴はこっちに変えた方がいい」
ちゃんと授業してるよ!なんか予想と違うな…
「では、魔法の練習だ、運動場に行くぞ、迷子にならんように付いてこい」
うん、迷子にはならないよ?
「今回お前らには魔法の練習の他に戦闘訓練として模擬戦を行ってもらう」
…授業で模擬戦か、なんか異世界だな~
「どうして時空魔法は使えるのに初級の着火が使えないんだ!」
「煩いッ!人間には人それぞれ得意な事と苦手な事が有るんだよ!俺はそう主張する!」
「…保健室で身体を診てもらった方が良いんじゃねえか?」
「大丈夫…コツは掴んだから…!」
うん、あれだな…魔法って難しいなー
「そろそろ模擬戦始めるぞー」
ちょっとまって、もうちょい待っても良くない?
「…始めるぞー」
おーい、こっち見たよな、罪悪感有るんだろ!何とか言ってみろ!
「…パパ、ドンマイなの」
「だ、大丈夫!練君だって練習すれば使えるようになるよ!」
「私は信じてますよ!お兄様!」
「皆…」
「おい、金子練…恥をかくだけだぞ、いっそこの学園を辞めたらどうだ?」
「煩い!煩い煩い煩ぁぁぁぁぁいッ!!…別に…別にいいよ…俺には錬金魔術が有るからな!」
「…何言ってんだコイツ…」
「組み合わせはこれだよーく確認しておけ」
「ふーん、どれどれー」
ユリ・エミル-ティア
ルミナ・カネコ-ハクア
ティグ・イベル-シアル
エイト-アストル
ギラン-ジーク・アスタ
カネコ・レン-クロノス
え?俺クロノスちゃんと戦うの?神様と戦うとかいきなりハードル高すぎ!
「まぁ、模擬戦といってもただの殺しあいだ、死んでもちょっと痛いだけだ、本当に死ぬときは一瞬だから」
お前人間じゃねえ!正気か!?
「本当に…あっ、死んだって感じだな…」
あっ目が死んでる…経験者って訳か…
「まぁ、流石に王族を傷物(物理)にするわけにもいかないからな…シルフィア・エルティには見学してもらう」
あっ、アスタ君は良いんだ…
「練君!私、負ける気無いから!」
うーん…神様を傷物にするのは良いのか…?まぁ…
「良いよ、こっちだって本気だ」




