前向きの検討
「はあああああッッッ!!!!!」
ジョーカーが疾走、そしてそれを斬撃に繋げる。
狙いは勿論剣。
彼女は今剣を何とかするという考えの元、全力で動いている。
何とも適当な作戦だが、この場合においては、中々有効な手であった。
「っ!やっぱ硬い!」
金属質の高い音が響き、ナイフにヒビが入る、だが大剣はビクともしない。
しかし、少女の身体はそうはいかず、背後に軽く仰け反った。
「今だっ!踊れッ!!!」
ジョーカーがカードをバラまいた。
それは4枚の『A』と、黒のジョーカー。
それらが今、空中で一斉に解放された。
「『スート』スペードフラッシュ!!」
解放されたタキシードのジョーカーが、ジョーカー、2、3、5、7のカードでフラッシュを揃え、周囲を光で包み込む。
「ううっ!?」
少女が左手で目を覆う。
『任せてっ!』
そして一瞬の内に、クレイズがその背に組み付く。
「そして主役は私だッ!!!」
そして、創作当初から持っていたスキル、『鍛治』を発動する。
少女を苦しめるその大剣を金槌で叩き付ける。
ヤタガラス
ATK error DEF error INT error MIN error DEX error LUK error
装備者 error
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「うわっ!?何だこれ…!!取り敢えずッ!!!」
再度、大剣に金槌を叩き付ける。
バインという、硬質だが金属音ではない変な音がした。
「ふぅ……打ち終えた。」
紫電が大剣に走る。
そして、シアルが大剣を槍で弾き飛ばす。
「良いとこ取りって…楽で良いよね」
「オイ!貴様!!そこは私がーーーー」
大剣が、アレほどしぶとかった大剣が虚しく地面に落下する。
『装備者:なし』確かに装備欄にはそう書かれていた。
「…………へぇ。」
総て黒の空間で、神がそう呟いた。
闇のように真っ黒な紅茶を啜りながら、机に肘を突き、見える筈も無いその光景を、剣の奥から覗いていた。
「これが結束ってやつなの?……私の軍と何が違うのか………??『べんきょー』させて貰うよ…?」
剣が、蠢いた。
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ドラクエX、今更買ったぜ。




