深き常闇に射す光
練が到着した時、既に戦場は混沌としていた。
鳴り響く爆風を背景に、切り裂かれる深淵。
非常に大規模な戦闘だった。
「すっげえ…」
『言ってる場合じゃない!私達も戦わないと!』
腰のカオスを抜き、銃へと変質させ、マガジンを突っ込む。
『んっ…大丈夫、結構慣れた。』
「じゃあ行くぞ!!」
これがアサルトライフル形態の真骨頂、とばかりに、銃弾の嵐を打ち込む。
着弾と同時にグレイプニルが発動。
深淵を片っ端から拘束する。
「お兄様!!援護します!」
瞬間移動で追いついたシルフィアが、虹の様な色合いを放つ七色の魔法を大量に放つ。
一つ一つが追尾するそれは、雑魚掃除には丁度いい。
「私も負けてられないな!」
敵達の足元に指を指す。
それを引き金にして、地面が爆発する。
いや、地面と言うよりは、地中が爆発した。
「『魔法の効果を受け付けない』確かに強い力だ。
だが、それだけだ。流石に地面に耐性は無いだろう?」
爆発で、地面が捲り上がる。
深淵は、爆風の影響は受けなかった。
それが、アダとなった。
深淵達が、捲り上がる地面に押し出され、空高く舞い上がる。
『落下ダメージ』
この世界には、この概念が存在しない。
人だろうが、魔物だろうが、神だろうが、等しく身体に落下の衝撃を与える。
故に、この世界では、高所から相手を落とす事は、致命傷に成り得る。
「まぁ、これを知ってる人は少ないんだけどね」
大体ビル15階分からの落下に次ぐ落下で、深淵が致命傷を負っていく。
絵面こそ地味だが、確実に一体、また一体と深淵を仕留めていった。
何も無い、黒い空間。
いや、何も無いというのは不適切だろう。
深き闇。深淵だけがそこにあった。
「流石…と、言うべきかしら?
ーーーまぁ、その程度の奴等に手こずっているようでは……私の欲しいものじゃない。
さぁ、足掻きなさい。
その足掻きが、自分の首を締めることになる…!!」
闇から現れた女性が、不敵な笑みを浮かべた。
彼女こそ、ラスボス、倒すべき敵。
アビス。
それが、右手を振るう。
ーーー世界に、空洞が出来た。
いつも読んでくれてありがとうございます。
最近眠くて…夜更かしができないんですよ…




