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遊園地で鬼ごっこは、他の人の迷惑になるので、おやめください!!

誰もいないハズの、開園直後の遊園地、『ロリパーク』。

そこで、幼女と魔王が、追いかけっこをしているらしい…


「ふぅ…これでちょっと休めるか…」


辺りに魔王らしき姿は無い、ここで休憩しておこうと、ベンチに腰掛けた瞬間。

お化け屋敷の壁が普通の人間より、一回り大きい人型に破れ、そこから魔王が現れた。


「待てやぁぁぁぁぁ!!!!!」


「うわぁぁぁぁぁ!!!!別の意味で怖いぃぃぃぃぃ!!!!!!!」


正に新感覚ホラーだ、そんな事言っている場合では無いが。

瞬時に錬金術を発動し、ベンチに飛びかかった魔王を回避する。


「くそッ!!変に休憩したせいで余計に疲れたわ!」


背後を見ると、魔王がゆっくりと此方を振り向いた所だった。


「すばしっこい奴めぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」


魔王 の おんそくとっしん !!!!

それを空へ舞い上がり回避する、お化け屋敷の屋根に乗り、ジェットコースターの骨組みに飛び移る。


「…どうだ?撒いたか?」


突然、いや、もう必然だろう、ジェットコースターが振動する。

下を向くと、魔王が、骨組みを握り締め、ゆっくり、ゆっくりと接近して来ていた。


「ふははははは!!!!ふはははははははッッッ!!!!!!遂に…遂に追い詰めたぞ…!!!!」


「ヒエッ…なんでそこまでして追うんだよ!!!」


骨組みの柱の部分を蹴り、大車輪の要領で頂上まで登る。

しかしながら、頂上という事は、逃げ場はもう無いという事だ。


「まぁ、関係ないけどな!『移動』!!!」


移動先は、魔王の顔面。

靴が足りなかったので、裸足の直接キック。

とある業界ではご褒美らしいそれは、コイツにとっては弱点だ。


「うギャァぁぁぁぁぁ!!!!!!」


幼女の蹴りで叫び声を上げる魔王。

両手で顔を覆ってしまったので、頭から、真っ逆さまに落下した。


「…うーん、どの位ダメージ入ったのかな」


休憩所の柔らかな布製の屋根の上に着地、軽い体は布を突き破る事なく、静止した。


「取り敢えず…こっちの体力が持たないわ……」


屋根をハンモック代わりに、仰向けに寝転がった。

疲れが眠気に変わって襲って来る。

どうにも、堪え難い眠気と陽気のせいで、彼は呑気に眠りについてしまった。




勿論、スリープ中は敵は動かないなんて、優しい設定は無い。

首に、妙な圧迫感を感じて目が醒める。


「おはよう、随分余裕のようだったが…もう鬼ごっこは終わりだな?」


首に手が添えられていた、助けを呼べない様に、キツく絞められる。

…いや、単に幼女の声を聞きたくなかっただけかも知れない。


ただ、一つ、言える事がある。


(最悪の状況じゃねぇか…!!!!)

いつも読んでくれてありがとうございます!!


追いかけっこは危険なので絶対にやめてね!!

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