試験の日
「やっべ!寝坊した!」
「してません!」
え?こういうときって絶対に寝坊するんじゃ無いの?テンプレはどこ行きやがった!なんて事考えてる金子練です
「あと十分で試験の時間ですよ!」
「やっべ!行ってきまーす!」
「行ってらっしゃい」
「…そうか、シルフィアは金子練が好きなのだな」
「あれ?ジーク、どうしたの?」
「いや、なんでもない」
「…そう」
「よーし!先ずは筆記テストだ!始め!」
あっぶね~間に合った…!まぁ、今はテストだ!
…結論からすると、筆記テストは楽勝だった、地名とか、魔法の名前とか、一応図書館で調べてたからな
そして、次は魔導テストかー
「この的に魔法を当てて破壊しろ、準備はできたか?では…始め!」
魔法か…連金魔術は…駄目かも知れないから…時空魔法でいっかー
「時の支配-経過ッ!」
「的が…粉々に!いや…風化しているのか?」
「これでいいですか?」
「あ、あぁ、これで魔導テストは終了だ」
よーし!これも楽勝だったな!よし、次だ!
「あぁッ!たく…的をこんなにされたのは今日で3回目だよ…新しく的を用意しねえと…」
「次は実戦か…」
「ほう、次の相手は貴様か!」
「よろしくお願いします!」
「何時でもかかってこい!」
「じゃ、遠慮なく~」
腹パン10連発!
「『当たれ!』」
「むぅっ…!ぐふぅ…ご、合格だ」
やったー!勝った!
「また腹にか…本当に今回の受験生は規格外だな」
-30分前-
「筆記テスト、始め!」
…分からないの!どういうことなの…!仕方ないの!
「時の支配-停滞」
「…ルミナちゃん、駄目だよ?」
「だって分からないのぉ!」
「でも、カンニングなんて…」
「うぅ…シルフィアちゃんに…パパを…取られるの!」
「…仕方ない、練君の為だもんね…はい」
「え?いいの!?」
「私だって…練君を取られるのは嫌だもん」
「見せて…くれるの?えへへ~!流石なのークロノスちゃん!」
「さ、流石…私が」
「ん?何か言ったの?」
「そ、そんなこと言ってないよ!?」
「ふふふー!じゃあ良いの!」
「…ほら、早く写して!」
「わかってるの~!」
「ま、まだー?」
「終わったの」
「よし!時の支配-進行」
…クロノスちゃんが、優しくて助かったの…でも!こんなところで躓いてたら…シルフィアちゃんにパパを取られるの!頑張るの!
「ルミナちゃん」
「クロノスちゃん!さっきはありがとうなの!」
「ど、どういたしまして…じゃなくて!次が始まるの!」
「うつったの?」
「うつってないよ!」
「さぁ!行くよー!」
「わかったの!」
「この的に魔法を当てて破壊しろ、準備はできたか?では…始め!」
『龍の吐息!!』
「ま、的が粉々に…嘘だろ!どんな威力してんだ!」
「これで良いの?」
「あ、あぁ、これで魔導テストは終了だ」
「なぁ、俺と付き合えよ?」
「そんな…無理です!」
「俺は貴族だぞ?」
「い、嫌!私には…心に決めた人が…」
「次!早くしろ!」
「す、すみません!呼ばれたので!」
「チッ…なんだよ」
「この的に魔法を当てて破壊しろ、準備はできたか?では…始め!」
「時の支配-追放」
「ま、的が…なくなった…!?」
「これで、いいですか?」
「あぁ…これで魔導テストは終了だ」
「次は実戦テスト…か」
「クロノスちゃん、大丈夫だった?」
「うん、大丈夫!」
「良かった!」
「うん!それじゃあ次に行こう」
「了解なの!」
「お願いするの!」
「よーし!何時でもかかってこい!」
「先手必勝ってパパが言ってたの!」
「うぅ…ぐふぅ…、腹にたった一撃でここまで…合格だ」
「やったー!なの!」
「お願いします!」
「よし!何時でもかかってこい!」
「では、時の支配-停滞」
「一撃で沈めるなら腹パンと相場が決まってるんですよ!」
「時の支配-進行」
ボギィッ!
「ぐふぅ…」
「あ、あぁ!大丈夫ですか!時の支配-治癒」
「あぁ、俺は生きてたのか」
「すみません!ごめんなさい!」
「…合格だ!攻撃力も治す力もある有能な人材だ…ここで失う訳にはいかない」
「ありがとうございます!」
「大丈夫だったの?クロノスちゃん!」
「だ、大丈夫!…ちょっと殺しかけたけど…」
「大丈夫なら良かったの!」
「それじゃあ、あとは結果だけだね」
「楽しみなの!」




