酷く、マヌケ
ーー金子練、転生ーー
森でモンスターを狩りたいとほざく。
却下され、絶対に森に行かないように諭される。
「ほ、ほざく!?……ま、まあそうなるよな…」
あれだけ友好なモンスターを狩りたいだなんて、知らなかったとはいえ、この世界をゲームか何かと勘違いしてるんじゃないのか?
…でも…元の俺の性格ってこんなのだよな……
翌日、勝手に森に出掛け、スライムにリンチを受け、気絶。
その後、救出される。
「……やっぱ、違うわ。うん、多分なんか隠し事してるな!とか考えたんだろうな。馬鹿じゃん」
「私も理解出来ません。スライムは恐ろしい相手なのです。それこそ…人の心を失わないと、勝てない相手です」
そこまで言うか…?と、考えたのは一瞬だけだった。
そう言った彼女の目が、酷く真剣だったからだ。
「…スライム……そんなに強いの?」
「いいえ、戦闘能力自体は、それほど高くありませんが…人並みの知能を持ち、人が最も躊躇するであろう、まだ幼い女性の姿をしているのです」
ーーーーそりゃ勝てないわ。
その、そんな姿で「痛いよぉ…」とでも言われてしまえば、誰だって、もう手出しは出来ない。
それは、人であるが故に、感情を持つが故に、仕方の無い事だ。
「だから、人の心を失わないと…って言ったのか……まさか!?」
「はい、次に目を覚ました時、金子練は、幼女恐怖症になっていました……幼女を見るだけで身体が震え、声を掛けられては怯え、触られれば、嘔吐した後に気絶します」
正に真逆…俺が、アビスによって、巨乳が嫌いになったように……奴は、スライムによって、幼女恐怖症になってしまったのだ。
「それなら…なぜ幼女を殺す様になったのか。尚更、それが分からない」
幼女に近づけないのなら、幼女を殺害、況してや惨殺など、不可能だろう。
「幼女とは、何処にでも……居るものです」
貴方は、一度も幼女を見た事が無い、そう言い切れるだろうか。
幼女は、日差しの様に明るく、日差しの様に何処にでも居る。
その事実を…我々は理解しきれていなかったのだ。
「彼は、部屋に引き篭もる様になりました……その部屋の窓側に…幼稚園があったそうです…そして、ついに……彼は、壊れました。」
その後、何が有ったのか、それは想像に難くないだろう。
いつも読んでくれてありがとうございます!!!
怖いな……幼女恐怖症になるけど10億貰えたらどうする?(モチロン『NO』ッッッ!!!そうだよな?)




