突撃魔界の魔王城
どうも、折角だし馬車に乗ってみた金子練です
「うぅ…気持ち悪っ!」
「大丈夫ですか?お兄様」
酔った…日本では酔ったこと無いのに…揺れすぎだろ!魔法で何とか出来ないのか!?
「シルフィアは…なんで酔わないの?」
「私は小さい頃から馬車に乗ってますから」
「うぅ…っ!」
打つ手…無しか…ッ!
「大丈夫ですか!お兄様!」
「大丈夫じゃない…大丈夫じゃない!馬車なんて嫌いだー!!さっさと目的地に『着け!』」
「あれ?窓の景色が急に…?」
「あ…あの~」
「はい、どうかしましたか?」
「リベドに到着致しました…?」
「へっ?…あぁ!そうですか!…え?」
「やったー着いたー早く降りよー」
「…お兄様?…降りましょうか」
「うん!そうしよう!」
…異世界に来てまで吐くのはごめんだからな!…とにかく、これで魔界…リベドに到着したって訳だ!
「(…まさかお兄様が馬車に乗るのが苦手だったなんて第一作戦、密室でお兄様とイチャイチャが…!)」
「おーい、シルフィアー!早くしないと置いてくぞー」
「あ、待って下さい!お兄様ー!」
「魔王様!魔王様にご来客が!」
「ふむ…シルフィアが来るのは3日後だった筈だが…?勘違いか、まぁよい…通せ」
「はっ!」
「ジークさん、久しぶりです」
「こんにちはー…あんたが魔王か?」
「魔王ではなく代理だがな…あらためて、ジーク・アスタだ」
「俺は金子練だ!」
「ふむ、金子練…君がシルフィアを救ったという人族か…」
「その通りだ!」
「…感謝する、シルフィアは我の親戚のようなものだからな」
「親戚ぃ~?どういうことなんだ?」
「国が近い上に同盟を結んでいるからな、一年に一回は会う、父上…ドラクニア・アスタが親戚みたいだね…と」
「へぇ…そうなんだ」
「あの…それでジークさん、入学式って…3日後ですよね?」
「あぁ、3日後の朝10時だ」
「ふぅ、間に合ってました…」
「だが…金子練、すまない…実は時間の関係上、君の試験を免除出来なくてね…」
「へ?というよりは事は?」
「金子練、君には学園の試験を受けてもらう」
「…まぁ、大丈夫だと思うけどね?」
「因みに登録は今日の夜までだ」
「行ってきまぁーす!」
「お兄様ー!?」
「…そんなに焦らないで良かったな、此所が受付か」
「はい、これをどうぞー」
「は?あっはい、ありがとうございます」
「はい、次の人~これどうぞー」
「…なんだこれ?」
まぁ、いいかなーこれで
「シルフィア、ジーク、ただいまー」
「お帰りなさい、お兄様」
「…登録はできたか?」
「あぁ、この板を貰って帰って来た」
「その板が登録証だ」
「そうかー、所で試験は何日だ?」
「明日の朝10時だ」
「はやッ!」
「君が登録するのが遅かったのだ」
「あぁ、これもアビスのせいか!」
「まぁ、悪い事は大体アビスのせいだからな」
「…まぁ、そうですね」
『クロノスちゃん!早くしないと遅れるの!』
「ちょっと待って!ルミナちゃんの時間を進めて入学出来るようにするから!」
「これぐらいかな?」
「うーん、なんか重いの…」
「…ッ!」
まだ十二年しか進めて無いのに…なんて大きさ…!完全に…負けた…私…神なのに!
「それじゃあ、さっさと行くの!」
「…そうだね」
『時の支配-停滞!』
「完全に時が止まってる…流石龍人…魔力制御も…胸の大きさも」
「次は、龍化!」
「おっきい…!」
『クロノスちゃん!乗って!』
「りょ、了解!」
『パパと学園生活なのー!』




