試練と悪戯の女神
「うん、でも言いたかったのはそれだけじゃないんだろ?」
しれっとそう言った、顔面に一発拳をブチ込みたくなったが、神の威厳が失われると思ったのでやめました
「う、うん、そうだね、これだけじゃないね」
実は彼女、元々の性格はあまり明るくはない、少しおっとりとしたやんわり系女子なのだ、クラスに一人居るか居ないかの断れない系女子なのだ
「早く言ってくれないか?眠たいんだが…!」
何故、こんなにも強く当たるのか、1話でーー
ーーー好奇心や悪戯心それと希望のまざった声にいつのまにか俺は惹かれていた
…なんて事考えていたのに、どうしてこんなにも強く当たるのか
「…やっぱりロリコンなんだね…」
「ロリコンですが?!」
そう、力を奪われてちっさくなっている、それなのに関わらず、見た目16歳には不相応なボンキュッボン、練が嫌う訳である
「ま、まぁ、いいよ、うん、どうしてそんな風になったのかは知ってるから」
なんだか色々諦めた表情で手を振る
「本題に入ってくれませんかー」
非常に不真面目だが真っ当な台詞である、彼がルミナにどれだけ性癖が狂わされたか、よく分かるのでは無いだろうか
「ん…そうだね、本題に入るよ…金子練君、君は既になろうと思えば、錬金術で神になれる」
ガタンという音を立てて、ベットが大きく揺れた、体制を整えるついでにベットから立ち上がった
「は…?はぁぁぁぁぁ!!!???!!!!」
どうしてもっと早く言ってくれなかったのか、練は激怒した、それも無理はないだろう、恐らく彼が潜り抜けた死線は全てヌルゲーと化しただろう
「…いや、本題はそこからだよ、正直、君が神になりたいとか馬鹿な事考えない人間で良かったよ」
怒りは一瞬で消沈した、この力は彼女に託された物で、彼女の希望なのだろう、そう理解していたからこそ、その言葉は重かった
「…どういう意味だ?」
「…『100連発』を打った時、相当の負荷が有った筈だ」
確かに、『移動』や、『錬金魔術』を使っても身体に負荷は無かったが、乱撃系にだけ、かなりの負荷が有った
「あぁ、それがどうした?」
「同じだよ…君は、神になる為に足りないものがある、それが器…所謂レベルだよ、それを一気に、それも一瞬で賄おうとすれば…」
「…俺の身体が壊れても…動き続ける…経験値を稼ぐ為に…モンスターを根絶やしにするレベルで…?」
彼は、内心恐ろしくなって彼女に問いた、だが、帰ってきたのは、もっと恐ろしい答えだった
「…モンスターだけじゃ足りない、狩り尽くすよ、一人残らず」
いつも読んでくれてありがとうございます!!!
こっちの練:ロリコン
あっちの練:戦闘狂(戦闘に興奮を覚えるレベル)
いやールミナに性癖歪められすぎでしょ…




