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試練って何だったんですかね

時は既に夜、彼は静まり返った部屋で一人、想いを巡らせていた


「アイツの言った事が正しければ…後1ヶ月でアビスはこちらに宣戦布告する、それまでに何をするか…」


その時、扉が開かれた、その扉を開けた犯人は「こんな夜分に失礼します…」的な事も言わずにずかずかと俺の領域に入り込んで来た


「よっ!こんばんわ〜!」


クラスメイトの女子、ティアだ、練は煩わしそうに二段ベットの下段から顔を覗かせて言った


「いや、その前にお前誰だよ」


その言葉にティアは目を丸くした、そして「もしかして…私影薄い?」と呟いた後、学生証片手に自分の身分をクラスメイトに証明する事になった


「ティアさん、それは分かったけど…一体何しに俺の部屋に?」


勿論、アハーンとかウフーンな事では無い、練はロリコンであり、紳士なのだ、そういう雰囲気になったら相手を気絶させて追い出す位しかしない


「ふふふ…聞いて驚くな!我が名はトレイア!!!全ての人の子に試練を与え、祝福を授ける者也!!!」


「………」


…彼は内心凄く驚いていた、今すぐ叫びたい気分だった、だが、夜遅いし、「聞いて驚くな!」と釘を刺されたので叫ぶに叫べなかった、彼に詩的表現や冗談は通用しない


「え?…えっ……え?」


一方、彼女は完全に困惑していた、目の前にいる、自分の秘密を打ち明けた相手は仏頂面…とは言い難い変顔をしているのだ、そう、ただ無言で変顔しているのだ


「えっ?」「えっ?」


二人とも困惑していた



「…トレイアさんなんですよね?」


「…はい」


「わっ!わーー!!ビックリしたー!まさかティアが試練の女神トレイアだったなんてーー!!」


仕切り直した、この何とも言い難い雰囲気に耐え切れずにまさかのやり直しを要求した!


「そ、その通り!!私こそ試練の女神!!」


乗ったぁぁぁぁぁ!!!!まさかの展開!!やり直しに乗りました!!


「…ありがとう、では、本題に入ります」


彼女の雰囲気が一瞬で変わる、流石女神と言うべきだろうか


「はい、お願いします」


練もおふざけは辞めて、珍しくちゃんと話しを聞く気になったようだ


「貴方には神になる『資格』があります」


彼は頷いた、神になったという未来を知っているからだ


一方、トレイアはまたもや困惑していた、普通は神になれるとかいう事実を突きつけられたら少しは動揺するのだ、 でも、彼は動じない、色々考えた結果、その内彼女は、彼を理解しようとする事を辞めた

いつも読んでくれてありがとうございます!!


彼女が泥棒したのは奪われた『試練の女神』の力を取り返す為だったんです!


そして…冬休みは終わった

(でも課題は終わらない)

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