人族最低、アビスはもっと最低なので家の娘の龍人要素を回収します
「うっわ!まじかよ、人族最低だな!」
どうも、人族の最低さに吐き気を催した金子練です
情報の聞き出し方は錬金術で無理やり書かせた、そっちの方が分かりやすいからね、その内容はとっても最ッ低だった
エルフの国の乗っ取り、それが今回の目的らしい…まぁ定番だが、やり方は最低だ、成り代わりの宝玉…これを使ったらしい、この効果は…
成り代わる対象の死体を宝玉に封印し使用する、装着者は封印した死体に残留している魂の記憶と死体の姿を得ることができる
…いつ見ても最低な効果だな、しかもこれに書いてある様に封印を解除しても死体しか出て来なかった…
シルフィアの魔力暴走で城に居るエルフ全員を殺すつもりだったみたいだ…それでまた、成り代わりの宝玉の出番って訳か…ヘドが出そうだ…!
「人族滅ぼそうかな…」
『パパ、怖い顔してるの…』
「ルミナ…ごめん、ルミナ」
『そんな顔…パパらしく無いの!』
「そう…そうだな!ありがとう、ルミナ」
とにかく、対策をしないとな…この成り代わりの宝玉…鑑定してみるか…
名前:成り代わりの宝玉
魂を捕らえる檻、これを着けた者は捕らえた者の記憶と姿を得る
…中身はなんなんだろ
名前:深淵
魂を捕らえ、我が物とするもの、魂を喰い、巨大化する
深淵だと?深淵…アビス…まさか?だが、魂を捕らえる?どういう事だ、そんな存在が何故俺を転移させた?
『パパ!また怖い顔してる!』
「あぁ、ルミナ、ごめん」
とりあえず、『無力化』っとこれで大丈夫か?
名前:成り代わりの宝玉
魂を捕らえる檻、これを着けた者は捕らえた者の記憶と姿を得る
錬金術が効かない!?どうすれば…
『パパ!』
「ご、ごめん!」
まぁ、これは後回しだ
そうして…俺はこの場を去った
「…あれ?まさかアビスに錬金術効かない!?」
『パパ!』
「本当にごめん!」
「そういえば、ルミナってさ」
『なぁに?パパ』
「龍になれるの?」
『龍…?パパ、龍って何?』
そりゃな、龍になれるならなってるよな
「よし!じゃあ練習しよう!」
『はい!パパ!』
「よし!ここなら大丈夫かな」
今、俺とルミナは森の中に居た、ここで龍になっても被害は無いよな?
「じゃあ、龍になってみよう!」
『でも、龍ってどんなのなの?』
そうだよなー!そっからだよな
「分かった!なら…樹を紙に『変えて』…龍を『織る!』」
なんか、モン〇ンに出てきそうだなーって!これでご飯食える位完成度高いな!
『これになるの?』
「うん!頑張れ!ルミナ!」
『んー!』
「頑張れ!頑張れ!ルーミーナ!」
『んー?んー!』
「頑張れー!頑張れー!ルーミーナー!」
何故、そんなにルミナを龍化させたいか…それは、龍人のルミナが見たい!
『んっ!?』
「ん!?」
『出来たのー!』
絵の通りだ!大きい…白い鱗か…まぁ、紙の色は白だからな、仕方ないか…
「凄いな…凄いぞルミナ!」
『えへへ…ありがとうなの!パパ!』
「でも、建物や街の中でその姿になっちゃいけないぞ?」
『はーい、パパ』
「それじゃあ、次は龍人化だ!」
『龍人…なの?』
「あぁ、人の身体のまま龍の力を使うことが出来る姿だ!」
『すごーい!パパ!龍人ってどんなのなの?』
「ちょっと待ってな、ルミナの龍人姿を『織る!』」
凄いけど…なんか違う!
『これに変身するよー!』
「え?ちょっと!」
『変身しちゃった、パパ、駄目だった?』
「いや…駄目じゃない、寧ろ良い!」
目の色が月の黄色に変わってる、髪の色とはまた別の色だ、首や手のひら、腕、脚…靴を貫通してるぅ!…あと関節の所に鱗が付いてる…これは、紙の白じゃ無くて…もっと、落ち着く白…月の光かな?そんな色をしている…なんか、靴がボドボドなんですが…
「可愛い…」
そう!可愛いは正義だ!あと…10㎝位かな身長が伸びてる!
『パパー!これ凄くぽかぽかするー』
「へ?楽なのか?」
『うん!温かーい!』
「光合成かな?」
まぁ、これで完全な龍人ヒロインって訳だな!その前までほとんど龍人要素無かったからなー卵から出てきた事位かな
『あ、モンスターなの!』
その瞬間ルミナの鱗から光が放たれたそして当たったモンスターは
…蒸発した、何を言ってるのか判らないと思うが俺にも判らねえ、決して、時を止めたとか、モンスターが水だったとか決してそんなもんじゃねえ
まぁ、いわゆるソーラービームだろ、鱗に太陽の光を溜め込みそれを解き放つ…月が光るのは太陽の光を反射してるからだしな、それに由来してるのかもなー
『ぽかぽか無くなったのー』
「…ルミナ、あれは絶対に気軽に撃ったら駄目だよ?」
『うーん、わかったの!』




