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会話フェイズ終了のお知らせ

「日本に…?そ、それなら、俺とお前が戦う必要は無い!俺の能力なら日本に帰してやれる!」


彼は少し哀しい顔で此方を見て、そして話しだした


「お前の世界にも…妹、瑛理はやって来たんだろ?」


「あ、あぁ…確かに瑛理はやって来た」


その言葉の意味は理解できた、しかし、本質を理解する事が出来なかった、故に返事は事実を告げるだけになった


「俺は……()()日本に帰ったって…居場所なんてないんだ」


その言葉を聞いて黙ったままの俺を見て彼は更に言葉を続けた


「瑛理はな、何処からか『金子練』の噂を聞きつけて…そして俺の元までやって来た、そんで俺を見つけた瑛理は………何も言わなかった、それがな、すっごく似てるんだ、仲間を殺された魔物の目に」


つまりは『人殺し』を見る目だ、とは言わなかった、誰も、何も言わなかった、この場所を沈黙が占拠した


「…つまり、彼が望んでいるものは、正確には帰還ではないわ…日本への()()、『金子練』という名前と罪を、罪を重ねる事で消却しようとしているのよ」


「ーーこれで俺も晴れて人殺しって訳か、笑えるな」


腰の鞘に納められている剣を抜く、それは一度見た事がある代物だった


「……確約された破壊の剣(エクスブレイカー)…それを何故お前が…?」


「こちらの世界線での所有者は片桐結愛だったわね、本来なら貴方に譲る予定だったのよ?…まぁ、これ以上の問答は無意味ねーーー廻魂神の名の下に、『試練』をこれより開始する、精々頑張りなさい」


一瞬、剣は既に目の前に迫っていた、後もう一瞬も必要無かっただろう、しかし、『移動』による回避には成功していた


「ほう…あれを避けるか、この世界の俺も()()()()()()強いらしいな」


彼の一見、隙の無い様に見えて隙の無いその構えは、日常系主人公である自分から見ても完璧であると分かった


「まあな、ギャグ補正が掛かっていればどんな相手もワンパンだぜ?」


事実、ギャグ補正がある会は敵が一瞬で死に至っている、しかし、展開上、ギャグ補正は掛からない


「……強い、確かに強いな、だが、しぶといだけだ、ルミナなら今の一瞬で数十回と太刀を打ち込んできたぞ?」


再度、地を蹴り、肉薄する、同じ様に『移動』で回避するが、相手側もそんなに単純ではないらしい


「見切ったッ!!!」


剣を持たない左の指先から光の刃が飛んだ、それはいとも容易く俺のHPを大きく削った

いつも読んでくれてありがとうございます!!


ヤバイ相手や…!!

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