もしかしなくてもやばい状況ですよ
止まった戦況の中、少女は走る、何故心配なのかは分からなかった、これが女の勘なのだろうか
「それより……」
『貴女の大切な人を救いなさい』
彼女が思い出したのは先輩に言われたその言葉だった
「大切な人……!うぅうぅぅぅぅ……!!!練君…無事でいてね…!」
彼を見つける事は簡単だった、彼は傷一つない身体で剣を振り上げている、そこで世界の時は止まっていた
「…どういう状況なんだろう…?こっちの女の人がダークちゃんとライトちゃんを持っていて、練君がーー何?この剣…」
その言葉に表し難い魅力を持つ剣は、禍々しくも吸い込まれそうな光を放っていた
「練君…こんな剣持ってたのかな…?……直接聞くしかないよね」
彼女の意思一つで世界は動き出す、突然現れたその気配に2人は軽く困惑し、理解した
「…あぁ、クロノスか」
「クロノス!……さん…」
この言葉のやり取りに若干の違和感を感じながらクロノスは話す
「どういう状況なの?」
「え?どういう状況ってーーー」
「ーー逃げて!クロノスさん!!!」
彼の会話を遮った警告が届く前に答えが飛んだ
「こういう状況だよ?」
答えは剣閃、彼女の首元に迫るそれを遮ったのは刃
「ほーう!!妹に会いに来たら彼氏候補が妹殺そうとしてましたって状況だな?」
それを練らしき人物は睨めつけていた
「…アマダスの鎌……クロノスか」
クロノスがクロノスを助けた、かなり変な状況だが、別にクロノスが苗字って訳ではない
「どーも、時空神クロノスの兄の農耕神クロノスです、そんでもっておにーちゃんから言う事は一つ」
万物を切り裂くとするアマダスの鎌と拮抗するその剣を弾き、返す刃で腰から首元までを切り裂く
「貴様に妹はやらん」
滴る血を振るい落とす、黒い血が草原の緑に映えた
「いーや、絶対に貰うよ!時空神、食えたら最高だろうね…あーあ、なんでこいつ時空神の加護破棄しちゃったんだろーね!」
直感で理解した、彼は練ではなく、そしてあの時感じた悪い予感、それは自分を巻き込ませない為に取った行動の結果なのだと
「…あなた…誰ですか!何者?どうして練君の身体を使うの!?」
それ特有の黒い血を吹き出しながら肉体が再生して行く
「…ん〜?どうしてこの身体を使うのかって?元々自分のモノ使って何が悪いの?」
「なっ!?」
彼女は驚く、何故驚いたのか、気付いていたというのに、この時期に転移してくる奴なんて碌でも無い、そんなの分かりきっていたのに、そもそもそれを調べる為に彼に接触したのに
「…どうやら貴様!彼氏候補君じゃ無いみたいだなぁ!!!」
いつも読んでくれてありがとうございます!!!
走れソリよーリア充共ー轢き殺してー紅を降らせー
過激だなぁ…え?くりすます?何それ?知らないなー
もーいーくつねーるとーおーしょーうーがーつー




