悪者退治の時間
「ふぁーよく寝た」
「お兄様、おはようございます」
『んぅ…パパおはよ…!?』
「…シルフィアおはよう、所でなんだが、何でこっちの布団の中に居るの…?」
「そこにお兄様が居たからですが?」
「怖いよ!本当に怖いよ!」
『ぐぬぬ…強敵なの…!』
「では、お兄様、朝食をとりに行きましょう」
なんだろう、突っ込んだらいけない気がする…
「あ、うん、いこうか」
『パパは渡さないの…!』
「うふふふふ…」
こっわ!
今日の食事はパンとスープか…以外といける!
「練さん、頼みが有るんですが」
「ん?シルク、何かあったのか?」
「仕事のし過ぎで死にそうです…助けて下さい!」
「そ、それは酷い…」
「何か…無いですか?」
「分かった、手伝ってやる」
「ありがとうございます!」
「な、なにこれ…」
「ふふ、仕事の書類です」
「…15㎝はあるな、どうしてこんなことに…」
「いや、何故か大臣達が一斉に休んだんですよ」
「…一斉にですか?」
「はい、一斉に」
「…じゃあ、錬金術で、ちょっと触りますよっと」
「え…?錬金術…なんで?」
「シルクの基準で大丈夫な物に承認の判子を『押せ』それ以外の物には不可の判子を『押せ』…はい、完成」
「…え?」
「まぁ、ちょっと見てみろよ」
「は、はい……え?、本当だ!やった!仕事が終わってる!やったー!」
「これで良いか?」
「はい!練さん、ありがとうございます!」
「いいよ、だって友達だろ?」
「はい!けれども…何で大臣達が一斉に休んだんでしょう?」
「まぁ、これは予想だが…そいつら全員人族が化けてんじゃね?」
「なっ!?…た、確かにそうですね…なんか、仕事が下手だったし…そのせいで、仕事増えたし…」
「やっぱりそうか…よし!じゃあ作戦決行だ!」
「え?作戦?」
「あぁ、シルクはいつも通りにしといてくれ」
「はい、分かりました…どんな作戦なんですか?」
「作戦名は…残念!練君でした大作戦だ!」
「…聞かなかった事にします」
「ネーミングセンスが無いからってそんなこと言うなよ!」
「1人位捕虜は捕まえて下さいよ?」
「…う、うん!分かってるよ!うん!」
「(あ、危なかった!)」
「さて、作戦の仕込みでもするか、俺、『分離しろ』」
「じゃあ、行ってくるぞ、俺!」
「おう!頼んだぞ、俺!それじゃあ、部屋に戻るか」
「ふう、完璧だ、あとは、襲撃の時間に『なれ』」
「う、うわぁぁぁ!!助けてくれぇ!」
「お、お兄様!」
「やっぱり襲撃があったか」
「お兄様、どうしましょう…」
「ちょっとこっちに来てくれ」
「は、はい」
それじゃあ、ルミナとシルフィアに触ってと
「お、お兄様?なにを…」
「え?ルミナとシルフィアをクロノスちゃんの所に『転移』」
「え?お兄さm」
「させるだけだよ!…これでいいかな?さて、襲撃者をぶっ倒しに行きますか!!」
「異常は有るか?」
「はい!」
「何?何があった!」
俺に『戻れ』
「どうも、金子練です」
「うわぁぁぁ!!」
「金子練!『1000万ボルト!』」
…うわぁぁぁ!!く、黒焦げに!…みなかった事にしよう
「さーて、次だ!」
「そぉい!『気絶しろ!』」
「ぐはっ…」
「どうもー金子練です」
「そ、それ以上近付くな!こいつを殺すぞ!」
うっわ、人質とか汚い事をしやがる…お前人間じゃねえ!
「助けて下さい!」
「くっ!そんなことして!お前に人の心は無いのか!」
「黙れ!この女を殺すぞ!」
「(無言の腹パン)」
「ウッ……なに……」
「残念だったな彼女は女ではない」
「なに!?どういう事だ!」
「可愛い女の子だと思った?」
ばりっ!そんな音がしたと思ったら女の人が自分の顔を破った うわぁぁ…軽くホラーだわ
「なっ…!ひっ!お、お前はッ!」
「ざぁーんねぇーん!金子練君でしたぁ!!」
「う、うわぁぁぁ!!」
「おっとー逃がさないよ?」
「まぁ、情報を聞き出さないといけないから殺しはしないけど…」
「…ちょっと安心した?でも残念!死ぬより酷いことするよー」
「ひ、ひいぃぃぃ!」
「とりあえず『気絶しろ!』」
「ぐぺっ」
「じゃあ俺、殲滅お願い」
「了解ッ!」
え?何をしたか?それはたまたまね?
本当にたまたま俺の分身がそこに居たんだよ?
そうして…残念!練君でした大作戦により襲撃者は捕虜を除き1人残らず始末されましたとさ、めでたしめでたし




