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こういう時、待っている悪役は何してるんでしょうか?

「…スキル取ったらこうなりました」


スキルを取っただけであんなコイツらと真逆のテンションの人間(?)が産まれる世界なんだよ、ここは…と、察して?…という顔でこちらを見て来たが彼はそれを笑顔で却下して


「くわしく」


一言で彼女を絶望に突き落とした


「…ご主人様から離れて暫くしたら、ご主人様とのリンクが切れて自分でスキルポイントを振れるようになったんです」


「まて、どうやってスキルポイントを貯めた?まさか誰かに使って貰ったのか?」


彼女は目線をとある方向に向ける


「………ダーク姉です」


「……へぇ…剣が剣を使う、良い時代になったなぁ…そんで、さっきのは?流石にあいつが素手で全部やったって訳ではないよな?」


彼はそこで正座している少女を指差してそう言った


「…彼女には…こう…私達を二刀流で……彼女、結構強いんですよ?ギルドランクが3日でSまで上がりましてーー!!」


「俺いらんやーーーん!!!何故だぁぁぁぁぁ!!!俺割と頑張りましたよ?!ダークやライトに見合うご主兄様になろうって、取られたぁぁぁぁぁ!!!ダークとライト知らん人に取られたぁぁぁぁぁ!!!!」


ところが、彼は既に偽者を騙る分身体に2人を取られてるんですね、まぁ、どうでも良いですが


「いいえ?ご主兄様には私のお婿様になってもらうので必要ですよ?」


…それは正に爆弾発言だった、どうしたら良いのか分からずオロオロしていた兵士(特に独り身の方)の士気を更に破壊した


「ちょっ!!何言ってやがりますか!!」

「そうだよ!!お兄ちゃんは私の…バカーー!!!」


「…理解出来ないんですがー」


遂に彼の思考回路がショートした、無理も無いと思います、反応出来る奴の方がおかしいんだよ!!


「…意味が分かりませんが…チャンスです」


そう、完全にそれはチャンスであった、完全に集中が切れている、今の彼を仕留めるのは赤子の手を捻るよりも容易だ


「あっ、あれ?ご主兄様〜?ごしゅにいさまっ!」


突如、起き上がった勇者の手刀が練の首を狙った、彼に防御手段は無い、詰まる所、それは絶体絶命である


「…………!」


しかし、彼の身体に攻撃が達する事は無かった、何故ならば、その手刀は何処にも存在していないからだ、有るのは右腕の無い勇者と宙を舞う腕だけだ


「ご主兄様を護るのは私の仕事です、これだけは譲れませんよ!」


人差し指から白い煙をたなびかせた彼女がそう言った


…けれども彼はこう言った


「…うん、せめて自分の身くらい自分で守らせて?」

いつも読んでくれてありがとうございます!!


自分の身くらい自分で守らせて?だとぉ!!!?ふざけんなお前ッ!!!なんだその態度よぉ!!お前何様だよ!?ご主人様ですね!!だからなんだよ!!女の子に守られて恥ずかしくねぇのかよ!!おらぁ!!!

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